呼吸器レジデントの研修内容

呼吸器レジデントの研修内容

呼吸器内科は現在常勤スタッフ2名、レジデント2名で、呼吸器病棟をローテイトした研修医数名も呼吸器スタッフの指導の下で呼吸器患者を担当しています。ベッド数は常時40~50床、週1回呼吸器スタッフ・レジデント・研修医による全呼吸器入院患者の症例検討会を行っています。また、毎週1回呼吸器外科(常勤医2名)、病理医、放射線科医とともに呼吸器カンファレンスを開催し、画像所見や手術適応の検討、TBLBなどの生検標本や術後病理標本の検討を行っています。

当院は呼吸器学会の認定施設であり、当院で研修した呼吸器レジデントは呼吸器専門医の取得を目標としており、特に気管支ファイバーや画像診断に習熟した呼吸器研修が行えます。また救急患者を受け入れる急性期病院でもあり、肺癌などの慢性疾患のみならず、喘息発作や急性肺炎などによる急性呼吸不全症例も多く、急性期の呼吸器疾患の研修も行える施設です。呼吸器レジデントは、呼吸器病棟の入院患者を10名程度受け持つほか、気管支ファイバー検査も全例に参加し、当直業務は救急当直を担当しています。さらに抄読会やCPC、地域の呼吸器研究会へのほぼ毎回の症例提示も行っています。呼吸器学会での発表も各自年1回は義務づけています。

1)入院患者に対する診療:呼吸器病棟の患者を常時10名程度受け持つ。呼吸器常勤スタッフである指導医とカンファや回診等を通して治療方針を立てながら、入院後の検査や治療、病棟での処置、患者や家族への病状説明などを行う。

2)外来患者への診療:2週間に1回月曜日の午前中に隔週で、呼吸器スタッフの指導の下に外来診療を行う。

3)気管支ファイバー:定期検査日は月金の週2回で、ほぼ全例の検査に参加し術者として年間100例以上行う。経気管支肺生検が指導医のもと一人で行える事を目標とする。

4)救急患者への診療:当直業務は救急当直を月3~4回担当する。さらに急性呼吸不全症例などの呼吸器の救急患者の入院主治医を担当し、人工呼吸管理など呼吸器急性疾患の診療に必要な技術を習得する。

5)地域の呼吸器研究会・呼吸器学会への症例発表:地域の呼吸器研究会には毎回参加し、呼吸器学会には各自年一回の発表を義務づける。

参考資料

気管支ファイバー検査

当院での気管支ファイバー検査は、累計で8000例を超え年間350~400例施行している。レシデント研修では年度により多少の差はあるが一人で年間100例程度は行っている。

新病院開設後の呼吸器病棟入院患者内訳

平成16年5月1日~9月30日呼吸器入院患者247名

新病院開設後の呼吸器病棟入院患者内訳