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小児外科

小児外科の紹介

小児外科部門では、主として15歳までのお子さまの外科治療を担当しています。小児外科とはいったいどの範囲の病気を扱う科なのか、という質問をよく受けます。大人の一般外科の領域は現在、細分化され呼吸器・乳腺・消化管・肝胆膵・その他の腹腔内臓器や皮膚軟部組織などを扱います。小児における、これらすべての臓器の外科的な病気を治療の対象とするのが小児外科です。そのため、主に脳神経外科・眼科・耳鼻咽喉科・心臓血管外科・整形外科が扱う病気は対象から外れることがあります。こどもはおとなに比べてからだが小さいばかりでなく,主要臓器が発育の途中にあり未完成かつ未成熟です。加えて、先天的な奇形や胎生期遺残を伴っている場合が多く、そのため、こどもの特質を熟知した上での手術や治療が必要です。また、小児の外科診療の窓口的な役割も担っており、小児科との連携はもとより、産婦人科・新生児科との周産期連携、小児心臓外科・小児循環器科との合併奇形連携、脳室腹腔シャントや腹膜透析カテーテルの留置なども含め、より専門的な外科系各部門・小児系各部門と協力しながら、お子さまの診療にあたります。

過去5年間の手術症例数

2020年 2019年 2018年 2017年 2016年
163 162 176 188 192
95 58% 103 64% 110 63% 118 63% 122 64%
68 42% 59 36% 66 38% 70 37% 70 36%
新生児 15 9% 21 13% 15 9% 15 8% 24 13%
乳児 47 29% 18 11% 24 14% 48 26% 35 18%
幼児 49 30% 57 35% 64 36% 65 35% 59 31%
学童以上 52 32% 66 41% 73 41% 60 32% 74 39%
鏡視下手術 79 48% 78 48% 106 60% 76 40% 90 47%
過去5年間の手術内訳

2020年 2019年 2018年 2017年 2016年
 鼠径ヘルニア  30 鼠径ヘルニア 45 鼠径ヘルニア 50 鼠径ヘルニア 44 鼠径ヘルニア 51
 停留精巣 26 停留精巣 16 虫垂炎 15 虫垂炎 10 虫垂炎 17
 虫垂炎  15 臍ヘルニア 12 停留精巣 12 良性腫瘍切除 8 尿膜管遺残 14
 漏斗胸  10 虫垂炎 10 臍ヘルニア 6 停留精巣 7 停留精巣 13
 尿膜管遺残  8 尿膜管遺残 10 胃瘻造設 5 良性腫瘍摘出 7 臍ヘルニア 8
 食道閉鎖 7 鎖肛 7 尿膜管遺残 5 新生児腸閉塞 4 先天性腸閉鎖症 6
 その他 67 その他 62 その他 83 その他 108 その他 83
 計 163 162 176 188 192

診療実績

過去5年間の手術例数と主な内訳を表に示しています。
周産期医療においては、産婦人科により出生前診断された場合にはprenatal visitを行い、出生後の赤ちゃんの予測される病態や予後、必要な治療の説明を行っています。出生後はNICU(新生児特定集中治療室)・PICU(新生児小児集中治療室)管理下に新生児科や小児循環器科、小児心臓外科と治療戦略を練り、低出生体重児・超未熟児重症・心奇形合併の赤ちゃんに対する緊急手術や術後管理に対応しています。
胸腔鏡・腹腔鏡による低侵襲治療は積極的に取り入れる方針をとっており、当科で過去に経験のある内視鏡手術は別表に示した通りで、あらゆる可能性を考えています。鼠径ヘルニアに対するLPEC(腹腔鏡下経皮的腹膜外ヘルニア閉鎖術)は性別や年齢を問わず行えます。様々な胸郭変形を有する漏斗胸・鳩胸に対する胸腔鏡Nuss手術、食道裂孔ヘルニア・胃食道逆流に対する噴門形成術、重症心身障がい児に対する胃瘻造設術も腹腔鏡で行います。

経験のある内視鏡手術
胸腔鏡手術 腹腔鏡手術
胸骨拳上術(漏斗胸Nuss手術) 胸骨後ヘルニア手術 虫垂切除術
肋間縫縮術 横隔膜脚縫縮術 結腸切除術
交感神経遮断術 噴門形成術 ヒルシュスプルング病手術
胸膜炎手術 胃瘻造設術 高位・中間位鎖肛手術
肺ブラ切除術 胃部分切除術 腹部リンバ管腫摘出術
肺葉部分切除術 消化管穿孔修復術 腹膜炎手術
横隔腫瘍摘出術 肥厚性幽門狭窄症手術 異物除去術
横隔膜ヘルニア手術 肝部分切除術 卵巣茎捻転解除術
横隔膜縫縮術 胆嚢摘出術 卵巣腫瘍・嚢腫喀出術
食道延長術(Foker変法) 胆嚢外瘻術 付属器切除術
食道嚢胞切除術 脾摘出術 性腺摘出術
脳室胸膜シャントチューブ挿入術 脾固定術 精巣固定術
膵体尾部切除術 内精静脈結紮術
腸回転異常症手術 鼠径ヘルニア手術
重複腸管切除術 精索・陰嚢水腫手術
メッケル憩室切除術 Nuck管水腫手術
腸重積証解除術 PDカテーテル固定術
腸閉塞症解除術 PDカテーテル閉塞解除術
腸間膜リンパ節生検 VPシャントチューブ除去術
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(文責:上村哲郎)


医師の外来スケジュール

医師の外来スケジュールは、外科外来担当医のページをご覧ください。

スタッフの紹介

上村哲郎 医師名 上村 哲郎
役職 副院長 診療部長
専門分野 小児外科、一般外科
資格 日本外科学会専門医
日本小児外科学会専門医
日本周産期・新生児医学会認定外科医
医学博士
出身校名 九州大学(昭和62年卒)
202104nakamura 医師名 中村 睦
役職 医師
専門分野 小児外科
出身校名 高知大学(平成26年卒)

小児外科のトピックス

当院小児外科最近のトピックスです。以下の項目をクリックしてご覧ください。
経口摂取困難児に対する腹腔鏡下胃瘻増設術(2017年10月)
傷のない手術、腹腔鏡補助下Hirschsprung病根治術(2015年8月)

(最終更新日:2021年4月1日)

 
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