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診療の特徴や詳細情報(総合診療部)

総合診療部の紹介

新卒医師の臨床研修と,救急診療の統括を担当する部門です。

救急部門としての取り組み

近年、わが国の急速な高齢化に伴い、軽症、重症を問わず、救急車搬送の件数が、年々増加しています。特に北九州市は、国内で最も高齢化が進んだところで、政令指定都市の中での高齢化率は日本一です。当院が位置する西部地区は、市内で最も高齢者が多く、また医療圏である直方、鞍手、遠賀などを含めると今後さらなる成人救急患者の増加が見込まれます。このような現象を反映してか、当院への救急車搬入件数は、増加の一方で約6,300台/年となりました。

当院の救急医療体制とその特徴
当院は当該地域における基幹病院であり、地域医療での役割としては、重症の患者さんを積極的に受け入れ、緊急処置、緊急手術などの高度な医療行為を求められます。一方、当院の病床数は、重症対応のICU(集中治療室)16床、HCU(高度治療室)28床を含み550床程度です。手術や処置を必要とするような定期入院の患者さんも数多くいらっしゃいます。これらの限られたベット数を有効活用することが必要です。地域の医療機関と協力し、限られた医療資源を有効に使い、最大限の効果を生み出すことが求められています。

当院の救急外来は、ER(Emergency Room)型を採用しています。ER型は、アメリカやカナダなど主に北米で採用されている救急医療システムです。以下のような特徴があります。
1.1次(軽症)から3次(重症)までを分け隔てなく受け入れる
2.初期診療を行い、確定診断をつけ適切な担当科へ入院加療依頼を行う。
3.一刻を要するものであれば、直ちに初期治療を行う。
4.さらに高度な専門治療を要するものであれば、入院させることなく救急外来から高次機関へ治療を依頼し、転院搬送を行う。
このシステムを採用することにより、救急患者を効率よく救急外来から軽症なら帰宅へ、重症なら入院管理へ導けます。このシステムを軸に、より多くの重症の患者さんを受け入れるために下記のような対応をさせていただいています。
当地域のような高齢者が多い状況においては、身寄りがなく一人暮らし、同居している家族が共働きである、また老夫婦の2人暮らしで老々介護にあるなどの場合は、たとえ軽症で帰宅可能であったとしても、入院する状況が必要になることがあります。日中であれば、MSW(メディカルソーシャルワーカー)を通じて、その疾患に対して適切に対応できる周辺の医療機関に依頼し、当院へ入院することなく救急外来より転院していただいています。(昨年度は158件/年の患者さんにご理解していただきました。)また、救急車搬送の重症患者さんが増加するに伴い、比較的軽症と思われるWalk-in(独歩)にて受診をされる患者さんに対しては、近隣の医療機関や黒崎駅横のコムシティ内にある北九州第二夜間急患センターへの受診をお願いしています。

著しい高齢化が進んでおり、限りある医療資源を有効に利用し、地域の方々へ、より円滑に必要とされる医療を提供するために、JCHO九州病院の救急外来としては、上記のような運営方針を取らせて頂いています。何卒、ご理解とご協力の程をよろしくお願いいたします。
図1.救急車搬入台数
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図2.当院での救急医療システム
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今後の方針

今後増大する高齢者救急搬送者への対応は当院単独では解決しません。当院がまず病態を適切に判断し、近隣医療機関との連携により地域での救急医療を更に充実させてまいります。

臨床研修統括部門としての取り組み

初期臨床研修医に対する2年間のプログラムの提供、評価を行っております。地域の急性期基幹病院である九州病院は主要な臨床学会の卒後研修病院に指定され、多くの臨床医を教育・養成してきました。 厚生労働省が指定する2年間の研修プログラムの中で内科・救急医療・地域医療はもとより、当院では更に外科・麻酔科・小児科・産婦人科及び緩和ケア科を独自に必修化することで、当院の特徴を生かした幅広い分野の領域を履修してもらっています。 総合的に患者さんを診療する能力を養う上で内科領域の研修は当院で経験できる全領域の疾患の診療に従事してもらうよう工夫しています。 約半年間の自由選択期間は主に将来の専門課程に進む上で関連領域の診療科を研修する等、各研修医のニーズも考慮して柔軟に作成しています。 これ以外にもCPC、各種研究会、学会発表の場を提供したり、適宜カウンセリングなどを行っています。
 

今後の方針:新専門医制度の下での後期研修医育成につながる研修システムの確立

当院では内科・小児科・救急・総合診療医を養成するプログラムを有しております。これまでは初期臨床研修終了後約半数の研修医は、当院の後期研修プログラムもしくは九州大学をはじめとする他院の後期研修プログラムの一環として当院各診療科の後期研修を行ってまいりました。

今後は初期研修・後期研修と5年間に及ぶ臨床医としての土台作りに各診療科と連携をさらに深めたプログラムの充実を図ってまいります。

総合診療部のトピックス

当院総合診療部最近のトピックスです。以下の項目をクリックしてご覧ください。
当院初期臨床研修の概況(2017年3月)
救急外来(ER)での取り組み(2017年2月)
総合診療部のトピックス(2012年3月)



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