病院長挨拶

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 平成30年4月より病院長を務めています、内山明彦です。日頃から当院をご利用頂いている地域住民および医療機関の皆様には、様々な面でご支援・ご協力を頂いており、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。当院の前身である九州厚生年金病院は、昭和30年に日本で3番目の厚生年金病院として北九州市八幡西区の黒崎に設立されました。当初は整形外科、内科、外科の3科からスタートし、徐々に診療科が増え、昭和52年に病床数は現在の575床へ拡充されました。開設から69年が経ち、北九州西部地区における高度急性期・専門医療を中心とする基幹病院として現在に至っています。

 これまでの歴史の中で大きな節目の一つは、病院の新築移転でした。平成16年4月、地下2階、地上9階の免震構造を有する現在の本館が竣工しました。平成25年には病院本館の改修、別館と立体駐車場を新築し、本館では救急センターの拡充、手術室を13室へ増やし、集中治療室(ICUNICU)の増床など、診療機能の充実を図りました。次の節目は、平成26年4月、病院管轄機構の移管です。独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院へと名称も変更され、令和64月で丸10年となります。指定施設認定としては、基幹型臨床研修指定病院、地域医療支援病院、救急告示病院、災害拠点病院、地域がん診療連携拠点病院、福岡県地域周産期母子医療センター、災害派遣医療チーム(福岡県DMAT)指定医療機関、などがあります。令和6年1月時点で、職員数1,094人(うち医師数185人)です。

 当院の基本理念は、「愛と信頼そして納得の医療」を実践し社会に貢献する、としています。基本方針として、1)相互理解と信頼、納得のゆく医療の実践、2)急性期・専門医療を中心に最適・最良な医療の提供、3)関係機関と連携し、継ぎ目のない地域医療への貢献、4)医療の質向上へ日々の研鑽、優れた医療人の育成、5)誇りと生き甲斐を持ち、幸せを感じることの出来る職場作り、の5つを掲げています。お互いの立場を尊重し、やりがいを持って働きながら、当院へ求められる役割を果たしていく、その大切な目標に向かって、職員一同これからも日々努力してまいります。

 令和2年春に始まったコロナ禍も4年が過ぎ、一つの節目を迎えたように感じます。院内感染対策は継続しながらも、通常診療の推進へ大きく舵を切る時期に入りました。令和6年は、より良質な医療を提供できるよう、循環器センター、総合診療科などを整備し、がんゲノム医療の推進など、院内の体制を強化していく予定です。診療機能を高め、研修・教育を充実し、地域の皆様との連携を一層大切にしていきたいと考えています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

病院長  内山 明彦