緩和ケア外来

 

火曜日を除く午後に専門スタッフ(医師、看護師、薬剤師)による ①「症状緩和診療と相談」と ②「緩和ケア病棟入院検討の診察・面談」を行っております。原則、主科との並診で行い、緩和ケア病棟入院後は、当科で診療にあたっております。 (費用:健康保険適用.* ②で、ご家族のみ面談の場合は自費となります)

① 通院患者さんへの症状緩和

がんと診断された時~病気が進行した時におよぶ全ての病期の患者さんが感じるからだの苦痛症状や気持ちのつらさに対して、専門の医師や看護師らが主治医と協力して緩和医療と相談を行っています。

また、医療が必要となる療養の検討については、患者さんとご家族の希望に沿って、かかりつけ医等の地域医療福祉機関の協力を得て在宅継続支援も行っています。受診を希望される方は、まずは主治医にご相談くだい。

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② 緩和ケア病棟への入院の相談

緩和ケア病棟への入院をご希望される場合は、まずは主治医にご相談ください。当院にかかりつけ・院外の患者さんともに、主治医からの紹介と緩和ケア外来受診予約が必要となります。 緩和ケア医と看護師が患者さんとご家族の診察・面談を行い、緩和ケア病棟での治療方針等を
ご説明いたします。

 なお、可能な限り円滑に緩和ケア病棟へのご入院を提供できるよう努めておりますが、全12床と病床が限られており、入院登録を済ませても、入院までに一定のお時間をいただくことがあります。患者さんの容体や入院登録順番、室料等から判断して入院をご案内しておりますのでご了承ください。

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-医療機関の方へ-

以下の基準をもとに、当院の緩和ケア病棟入院登録を行っております。患者さんやご家族が緩和ケア病棟での診療をご希望されない場合や、現病状についてのご理解が難しい場合には、当病棟へのご入院が難しい場合があります。

〔緩和ケア病棟入院適応〕1.悪性腫瘍による身体的・精神的な苦痛をもち、   緩和ケアが必要と診断されている.2.原則、患者さん本人が病名・病状を理解し、緩和ケアの意見や希望を伝達できる.3.患者さんとご家族が、以下の内容を理解した上で入院を希望している.① 病状の進行による身体的・精神的苦痛に対して症状緩和を目的とした医療が行われる.② 緩和ケア病棟入院中は、抗がん剤を用いた治療は行わない.③ 推定される予後が 1週間 ~ 3カ月 程度、家族の休養のための入院は2週間程度とする.

④ 心肺蘇生、人工呼吸器の装着は行わない.

⑤ 原則として輸血は行わない.

⑥ 人工透析は行わない.

⑦ 苦痛症状が緩和した時には退院してもらうことがある。 その際は、原則として、再

び紹介元の医師や医療機関に診療をお願いする.

〔緩和ケア病棟入院適応外基準〕1.緩和の対象となる症状が特になく、介護が入院の主な目的になる場合2.認知症や強いせん妄のため(徘徊、大声をあげる暴力行為等)、他の患者さんの入院生活に影響を与えると判断される場合3.抗がん剤治療から間がなく、治療の副作用が苦痛の最大の原因と判断される場合

-緩和ケア外来(緩和ケア病棟入院検討)をご希望の院外医療機関の方へ-

1.院外医師から予約を受付けます。「緩和ケア病棟入院面談用紙→ダウンロード」、「診療情報提供書」を緩和ケア外来にFAX(093-641-9026)ください。
2.緩和ケア外来担当者より面談予約日時をご連絡します。
3.患者さんご家族に以下をお伝えください。
◇ 予約日時
◇ 面談当日は、①医事課3番で受診手続き、②2階がんセンターで面談
◇ 持参するもの:保険証 診療情報提供書 画像データ 血液データ
◇ 費用:健康保険が適用されます。ただし、患者さまの容体の関係で、ご家族だけが来院される場合は自費診療(5,400円)となります。