内科系後期研修募集案内

<平成28年度からの後期研修医>

内科後期研修の目的

2年間の初期研修では内科をローテートするのは半年から1年と短く、また内科の特定分野しか経験できないプログラムが組まれていることもあります。そのため内科疾患の基本的な考え方、治療などの知識、経験を充分に積むことが困難です。当院の内科後期研修の特色および目的は、一定期間、内科のすべての分野をローテートすることで内科主要疾患の基本的診療を身につけ、さらに希望する専門分野のローテートを行うことによって、より高い臨床能力を身につけることです。2017(平成29年)から新内科専門医制度が始まります。おそらく救済制度が設けられると思われますが、新制度では初期研修医時代の症例は原則登録対象にはなりません。後期研修医時に新内科専門医制度で必要とされる内科全般の症例を主たる担当医として研修しておくことが必要です。この新内科専門に制度にも柔軟に対応することが可能です。

コンタクトの取り方

JCHO九州病院ホームページ(https://kyusyu.jcho.go.jp/) <医療関係の方>研修医募集>後記研修医)をご覧ください。
病院見学(常時受け付けています)などご要望、質問があればご連絡ください。
職員課  国重または  副院長  山本英雄

内科部門後期研修プログラムの概要(平成27年4月)

内科後期研修(以下、レジデント)プログラムは、卒業後3年目から5年目の3年間におけるレジデントとしての専修過程です。平成27年度医学部卒業生から始まる新・内科専門医制度にも合致しています。

当プログラムでは、総合内科医として必要なことを修得し、内科全般の高度の専門治療が可能になる内科専門医と各専門分野Subspecialty(血液・腫瘍内科、腎臓内科、消化器・肝胆膵内科、呼吸器内科、循環器科、内分泌・糖尿病、神経内科、および総合診療医など)の専門医を目指します。2年間の初期研修では十分に内科全般を研修できなかった方もいると思います。将来専門分野に進むとしてもその前に内科全般をしっかりと研修し、総合的な内科医の基礎から応用までを身に着けたい、専門分野の研修をしながら内科全般の研修もしたいレジデントのために2つのレジデントプログラムを用意しています。さらに、いわゆる総合診療医を目指すコースも新たに用意しています。

 総合内科医、専門医コース

レジデント1年目は一般内科のレジデントとして内科全般の専門的研修を行います。循環器、呼吸器、内分泌・糖尿病、腎臓、消化器・肝胆膵、血液・腫瘍、神経内科を2~3カ月ずつローテートします。レジデント2年目に、内科認定医(レジデント1年目の2月に受験申し込み、レジデント2年目の7月に受験)受験の資格を得ることができますが、できるだけ2年目に受験・合格を得ます。その理由は、内科認定医を取得した後の経験年数が各専門医(血液、循環器、消化器、呼吸器、腎臓、神経など)資格取得にカウントされるためです。内科認定医になって初めて全てが始まるといっても過言ではありません。(ただし、2017年から新・内科専門医制度が始まります。現在は過渡期なので、従来の総合内科専門医と新・内科専門医の両方の準備をしていた方が良いと考えられます。当院のカリキュラムはどちらの専門医でも取得が可能なプログラムになっています。)
レジデント2年目からは希望する専門科(循環器、血液内科などのSubspecialtyの内科各グループ)に属し研修を開始します。 同時にそれに関連の深い分野を研修することで内科専門医の症例も多数経験できます。
当院は内科学会認定教育病院であると同時に、循環器(CVITのインターベンション認定医・専門医、高血圧専門医、心臓リハビリ指導士などを含む)、呼吸器(気管支鏡専門医など含む)、消化器(消化器内視鏡専門医なども含む)、肝臓、血液、腫瘍、神経内科、内分泌、糖尿病など全ての専門内科の教育病院です。レジデント3年目が終了したときには総合内科専門医(新・内科専門医)だけでなく、選択した専門医の受験資格の多くが得られます。

 専門医コース

レジデント1年目から専門科を中心に研修を行い、2年目、3年目に内科全般の研修をバランスよく組むコースです。1年目は、8カ月間を希望する1つの専門科(循環器科、呼吸器科、血液・腫瘍科、腎臓科、消化器科・肝胆膵科など)を中心に回り、残りの4カ月間を他の専門科へローテートします。

 総合診療医コース

総合診療医を含めた専門医制度は、第3者機関を設置して2017年度から正式発足することが決まっています。
独立行政法人地域医療機能推進機構(Japan Community Health care. Organization:JCHO)は、地域医療の中核を担う総合診療医育成の日本における中心的存在になるため、JCHO九州病院は総合診療医育成のためのコースを平成26年度から開始しました。
総合診療医には2つの側面があります。1つは、地域にあって家庭医として乳児から超高齢者まで予防医学、1次医療を担う医師、もう1つは病院内にあって内科、外科、小児科などの垣根を越えて患者を総合的に見ることのできる医師です。現在、多くの医師・医学生は最初から専門医を目指す傾向にあり、自分の専門外のことは診ることができない医師が増えています。当院は特に内科、外科分野で広く深く診ることのできる医師を総合診療医として育てることを考えています。この観点からも、当院の内科後期研修医プログラムは総合診療医育成の第一歩です。将来、総合診療医として病院勤務、あるいは開業を目指す医師の参加を求めています。

当院の内科後期研修の特徴

  1.  内科に限らず全ての科において、重篤な救急疾患から教科書的な症例、非常に珍しい症例まで、あらゆる疾患を多数経験できます。内科の各学会での発表も多く、平成25年度の内科の学会発表は78件でした。そのうち15件を初期研修医が、26件をレジデントが発表しました。
  2.  内科Subspecialty の専門科の臨床だけでなく、内科全般の研修ができるようにプログラムを作成しています。初期研修で一部の研修しか経験できなかった、内科全般の十分な研修ができなかった場合、最初の1年間で内科全般を十分に研修することが出来ます。総合内科専門医(新・内科専門医)や、いわゆる総合診療医を目指すときに有効と思われます。
  3.  剖検率も高く(平成23年度の剖検は、内科での241名の死亡患者に対し24名:9.95%、平成24年度は233名の死亡患者数に対し18名:7.7%)、3名の病理医(うち1名はフェロー)が常勤しCPCにも力を入れています(毎月1回の院内CPCと5月の循環器CPCなど)。
  4.  地域の中核病院として発展し(地域支援病院、癌拠点病院、広域災害拠点病院に認定)、内科学会認定教育病院、各種専門学会の研修施設病院です。当院の研修でほぼすべての専門医取得が可能です。
  5.  研修医、レジデントは九州全域だけでなく、山口、広島、神戸、大阪、和歌山、京都、信州、東北など日本全国から集まってきています。研修医は1学年12名(計24名)、内科レジデントは10~11名、外科レジデントは6名、整形外科レジデント2名、麻酔科レジデント4名、小児科レジデントは7名、産婦人科レジデントは3名などです。

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内科後期研修3年間のスケジュール

1年目の目標、スケジュール

  • 一般内科レジデントして内科全般の専修を行う。
    内科各グループをほぼ3ヶ月ごとにローテートする: 腎臓+内分泌・糖尿病+神経内科(1~3ヶ月)、呼吸器(3ヶ月)、循環器(3ヶ月)、消化器・肝胆膵(3ヶ月)、血液+腫瘍(1~3ヶ月)
  • すでに希望する専門科が決定しており希望する場合は1年目から専門分野を中心に研修し、2年目、3年目に内科全般の研修を組み込むこともできる。
  • 各種内科緊急疾患の主治医として指導医と共に治療方針を決定・検証し、高いレベルで診療ができるようにする。全てのレジデント・研修医は学会での症例発表を年2~4回している。
  • 1年目後半にはICU、CCUでの呼吸・循環管理が出来るようになる。
  • 慢性疾患の長期管理・治療ができるようにする。各種リハビリ、栄養管理(NST:栄養サポートチーム、糖尿病教室)などを介して急性患者から慢性患者の全身的管理が出来るようになる。
  • 非観血的検査:心エコー、腹部エコーは1年間を通して必須。特に将来消化器に進むものは胃内視鏡・腹部エコーを研修する。
  • とるべき資格など:BLS、ACLS、緩和ケア講習会、TNT講習会

2年目の目標とスケジュール

  •  将来の専門分野(1~2)を選択し、高度の医療が出来るように専修する。総合内科専門医受験資格を得るため内科認定医合格後、2年目~3年目の間に3ヶ月程度内科全般をまわるようにしている。
  •  その分野の専門的な検査・治療に従事する(例えば循環器なら心臓カテーテル検査、腎臓内科なら透析のシャント手術・透析導入から管理、腎生検など)。重度の基礎疾患を有している患者で、体全体のケア-をしながらその分野の診療を行うケースが主体になる。
  •  1年目レジデント・研修医の教育に従事する。
  •  どの分野を選択しても胃内視鏡、腹部エコーは続けることを推奨する。多くの疾患に関しては診断内視鏡が可能となり、緊急内視鏡的止血術に従事し始める時期になる。
  •  2年目にとるべき資格:内科認定医(必須)、TNT(Total Nutrition Therapy)
  •  以上から、病歴、理学所見、非観血的検査、観血的検査等の結果から治療方針を一人で決定できるまでになる。

3年目の目標とスケジュール

2年目の研修に以下が加わる

  •  チーフとして1年目、2年目レジデント及び研修医の教育・診療に従事する。
  •  与えられたテーマでの臨床研究を行い、学会発表をする。

カンファレンスについて

それぞれの専門科でカンファレンスをしている。レジデントが主体に行っているカンファレンスとしては以下のものがある。

  1.  ドーナッツカンファレンス(月曜日午前7時15分)
    循環器の基本的なことをわかりやすく講義する。
  2.  放射線科画像カンファレンス(第2金曜日午後6時から)
    2週間の急患疾患や入院患者の画像からテーマを決めて症例が提示される。
  3.  救急部症例カンファレンス(金曜日午後6時から)
    2週間の急患患者から示唆に富む症例を研修医が発表する。
  4.  CPC
    病院のCPCはほとんど内科の症例がCPCの対象になっている。第4金曜日に行われ、症例の提示、病理の解説も研修医が行っている。大講堂で大体40名程度が出席している。
  5.  レジデント・研修医の勉強会
    毎週テーマを決めて主に研修医2年目、レジデントが症例を提示し、講義をする。
  6. 新・内科専門医制度に必要な各種講習会(医療倫理、医療安全、感染症の講習会と修了書、BLS、ACLS講習会、緩和ケア講習会など)

内科各グループの紹介

それぞれホームページ、診療案内誌などをご覧ください。