★★★北九州市医報に投稿している当院研修医のメッセージを転載させてもらっています。★★★
●2019年7月
研修生活_ JCHO九州病院 中島 紀将
この度はこのような執筆の機会をいただきありがとうございます。JCHO九州病院初期研修医2年目の中島紀将と申します。私は北九州出身で現在地元である北九州のJCHO九州病院で同期9人と時には息抜きに行ったりもしますが、切磋琢磨して一生懸命に研修を行っております。研修を始めて1年が経ちました。最初の1年間は麻酔科、救急、内科、外科と各科を回らせていただき様々なことを学ばせていただきました。この1年間で特に印象に残っている場は、内科で担当していた20代の患者さんと話していた時のことです。その患者さんは、治療があまりうまくいっておらず血液検査の結果が芳しくないことをきき、突然目の前で泣き出してしまいました。私は対応に困り、「また後で来ますね」と言って、病室から逃亡してしまいました。その後、看護師さんが優しく声をかけ慰めている姿や上級医の先生がこういった結果になることもあること、ほかにも多くの治療法があることを優しく伝え希望を持たせている姿を見て、逃亡したことをむなしく感じました。また、患者さんに寄り添うことが大事だと改めて感じました。そのためには、まずは逃亡せずに患者さんと真摯に向き合うことが第一ですが、上級医がしていたように治療法や起こりうる結果などを伝えることができるよう、病気、治療だけでなく奏効率や副作用など様々なことの知識を持っていることも必要だと感じました。
自分はまだ医師になって1年で上記のような失敗や後悔をすることも多いですが、担当患者さんなどを通して少しずつ患者さんとの接し方を学ぶとともに、勉強したり指導を受けたりして知識を少しずつ得ています。研修を始めたころは何をすればいいのか全く分からずあたふたしていましたが、1年経ち少しずつ仕事にも慣れてきました。今後どの分野に進むか現時点では決めていませんが、どこに進んでも患者さんに寄り添える医師になりたいと思っています。そして、そのためにも残り1年の研修医生活でも多くの経験を積み学んでいけるよう、患者さんと真摯に向き合い、医療に取り組んでいこうと思います。
近所にユニクロが欲しい_ JCHO九州病院 中島 佑
ストレージの空き領域がありません。スマートフォンの容量がいっぱいになった。そのほとんどが写真で占められている。整理しようとカメラロールを開く。治療ガイドラインのスクショ、肉、スクショ、スクショ、同期、肉みたいな同期、焼き鳥、スクショ、同期の尻文字動画、カレー、肉、同期、スクショ…と続く。僕は気付いた。野菜を食べていない。間違えた。そんなことを言いたい訳じゃない。
研修1年目が終わりに近づくまで自分は、「黒崎なんにもないな~。」ばかり言っていた。無い物ねだりだったのだろう、と今は思う。慣れない業務に追われて、こなせているわけでもない仕事の愚痴を言って、どうしようもない時には同期と飲みに行く。なんとかなる時には同期とご飯に行く。最初の春は病院に溺れて、夏は涼しい病院から出られず、秋は仕事の秋で病院に住みつき、冬は暖かい病院から出られず。というのは半分冗談、いや三分の一は冗談で、夏は同期と海へ行き、秋は同期と紅葉狩りへ行く。冬は同期の家のホットカーペットに包まれる。気付けば同期と黒崎に溢れていた。苦しくも楽しくも充実した1年間をくれて、同期と黒崎にありがとう。そして、また1年間よろしくお願いします。
前述したスクショたちを始め、昨年度に学んだことについては空いた時間に整理しています。よく分からないまま通り過ぎてしまったことも多々ありました。自転車操業で終えた1年目が過ぎ、2年目となり、ようやく時間と心の余裕ができてきました。だいぶ昔のことで覚えていないことも多いですが、曖昧なままにしていた点を明確にして吸収できるよう、勉強に励んでおります。ですが、たまに思うことがあります。ストレージの空き領域がありません。
この度はこのような機会をいただき感謝申し上げます。現在、JCHO九州病院にて初期研修2年目を致しております、中島佑と申します。昨年度、多くの先生方・医療スタッフの皆様に大変お世話になりました。精進して参りますので、今年度も宜しくお願いいたします。
※スクショ:スクリーンショットの略