病院長挨拶

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 当院の前身である九州厚生年金病院は、昭和30年に日本で3番目の厚生年金病院として北九州市八幡西区の黒崎に設立されました。当時は整形外科、内科、外科の3科からスタートしましたが、徐々に診療科が増え、昭和52年に病床数は現在の575床へ拡充されました。開設から67年が経ち、北九州西部地区における高度急性期・専門的医療を中心とする基幹病院として現在に至っています。

これまでの歴史の中で、大きな節目の一つは、病院の新築移転でした。平成16年4月、帆柱山の麓で黒崎地区を貫流する撥川沿いに、地下2階、地上9階の免震構造を有する現在の本館が竣工し、それから18年が経過しています。その間、平成25年に病院本館の改修工事を行い、同時に別館と立体駐車場を新築しました。本館内での救急センターの拡充に加えて、手術室を13室へ増やし、集中治療室(ICU、NICU)を増床するなど、診療機能の充実を図りました。平成26年4月には、病院管轄機構の移管に伴い、現在の独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院へと、病院の名称も変更されました。JCHO九州病院となって、令和4年4月で丸8年となります。指定施設認定としては、基幹型臨床研修指定病院、地域医療支援病院、救急告示病院、災害拠点病院、地域がん診療連携拠点病院、福岡県地域周産期母子医療センター、福岡県災害派遣医療チーム(福岡県DMAT)指定医療機関、などを指定されています。令和4年3月時点で、職員数1,123人(うち医師数180人)です。

 当院の基本理念は、「愛と信頼そして納得の医療」を実践し社会に貢献する、としています。基本方針として、1)相互理解と信頼を深める、2)高度急性期・専門的医療の実践、3)地域との連携、4)日々の研鑽と優れた医療人の育成、5)誇りと生き甲斐を持ち幸せを感じられる職場作り、を掲げています。相互理解と信頼を深めながら、最適で最良の医療を実践していくことが、この地域における私たちの役割であると考えます。そのために、職員の日々の研鑽が必要ですし、優れた医療人の育成にも力を注いでいくことが求められます。お互いの立場を尊重し、やりがいを持って働きながら、当院へ求められる役割を果たしていく、その大切な目標に向かって、職員一同これからも日々努力してまいります。

 令和2年の春から始まった新型コロナウイルス感染症への対応により、通常診療にも少なからぬ影響が続いています。令和4年度は、ワクチンに加えて経口治療薬も徐々に普及すると思われますが、感染防止対策、地域の感染フェーズに応じた入院医療体制の維持などは当面継続されます。困難な状況の中ですが、高度急性期の診療機能を維持しながら、地域との連携を一層大切にしていきたいと考えています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

病院長  内山 明彦