平成28年度 九州病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1533 394 384 645 878 1256 2937 3362 2138 364

2016年度の退院患者さんを、年齢階級別に集計しています。
60歳以上の患者さんが多くを占めておりますが、当院は新生児病棟・小児病棟もあり、全体の約1割が10歳未満の患者さんです。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 248 3.35 3.06 0 68.83  
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 182 13.33 12.35 0.55 70.88  
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 172 15.59 16.83 7.56 71.13  
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 171 3.17 3.68 0.58 71.13  
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 149 5.55 4.71 0.67 70.19  

内科は、「循環器科」、「消化器科」、「血液・腫瘍部門」、「呼吸器科」、「内分泌代謝部門」、「腎臓部門」に分かれております。内科全体として、患者数の多い上位3位を表示しております。

●「狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病名なし」
→狭心症等の虚血性心疾患に対して、手術は行わず、心臓カテーテル検査を行ったことを示します。

●「肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病名なし」
→肺がんに対して、手術は行わず、抗がん剤治療(アバスチンやアリムタ以外)を行ったことを示します。

●「非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病なし」
→非ホジキンリンパ腫に対して、手術は行わず、抗がん剤治療(リツキサン)を行ったことを示します。

●「肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし」
→肺がんに対して、手術は行わず、気管支ファイバースコピー等の検査を行ったことを示します。

●「狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし 1,2あり 手術・処置等2なし 定義副傷病名なし」
→狭心症等の虚血性心疾患に対して、経皮的冠動脈形成術等を施行し、心臓カテーテル検査を行ったことを示します。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 98 11.3 12.73 2.04 69.82  
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 88 6.39 11.06 4.55 75.76  
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2 なし 79 7.61 10.3 1.27 63.06  
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 71 6.66 6.82 1.41 60.72  
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除
又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし
62 13.98 15.92 1.61 70.97  

外科は、消化器外科を中心に、呼吸器外科、乳腺外科、小児外科、一般外科等、幅広い分野の外科手術を行っております。
扱う疾患としては悪性腫瘍が多く、消化器がん、肺がん、乳がん等、本邦に多いがんの外科治療に重点をおいています。

●「肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし」
→肺がんに対して、悪性腫瘍手術を行ったことを示します。

●「胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし」
→胆管結石や胆管炎、胆管穿孔等に対して限局性腹腔膿瘍手術等を行ったことを示します。

●「乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2 なし」
→乳がんに対して、悪性腫瘍手術を行ったことを示します。

●「胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等」
→胆嚢結石症又は胆嚢炎に対して、腹腔鏡下胆嚢摘出術を行ったことを示します。

●「結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし」
→大腸がんに対して、悪性腫瘍手術を行ったことを示します。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 98 5.8 5.79 0 3.88  
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 95 5.41 6.02 1.05 1.39  
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 74 5.81 6.09 1.35 2.18  
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 65 4.26 5.5 0 3.45  
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 59 9.05 6.18 0 0  

小児科は、新生児疾患を中心に診療する「新生児小児科」ならびに、心臓病の診療にあたる専門性の高い分野である「循環器小児科」、乳児健診から小児の高次救急までをカバーする「総合小児科」があり、多岐にわたって日常診療から高度医療まで実践しております。
患者数としては、小児科特有の感染性疾患(インフルエンザやRS・ロタウイルス等)の入院が多く、数日間の入院加療で軽快し退院されています。

●「肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし」
→1歳以上15歳未満の肺炎等で入院し、手術・処置(人工呼吸)を行っていないことを示します。

●「急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし」
→急性気管支炎、急性細気管支炎等で入院し、手術・処置(人工呼吸)を行っていないことを示します。

●「インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし」
→インフルエンザ、RSVなどのウイルス性肺炎に対して手術・処置(人工呼吸)を行っていないことを示します。

●「ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし」
→ウイルス性腸炎で入院し、手術・処置(中心静脈注射、人工腎臓(慢性維持透析))を行っていないことを示します。

●「妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし」
→低出生体重児(出生時体重2500g以上)で入院し、手術を行わず、手術・処置(中心静脈注射、人工呼吸等)を行っていないことを示します。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 176 3.81 5.12 0 62.65  
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 97 9.1 9.88 0 32.11  
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 83 3.4 4.92 0 60.65  
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 77 9.96 10.05 0 45.91  
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 65 10.77 13.29 0 54.83  

産婦人科は、主に婦人科腫瘍(特に悪性腫瘍)の治療、周産期医療、産婦人科救急医療を行っており、高度で専門的な産婦人科医療を遂行する地域支援型病院の責務を担っています。
なお、分娩の症例は集計より除外しております。

●「子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病なし」
→子宮頸がん・子宮体がんに対して、手術は行わず、抗がん剤治療を行ったことを示します。

●「胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等」
→羊水過多症・前期破水等に対して、子宮全摘術等を行ったことを示します。

●「卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2  5あり 定義副傷病なし」
→卵巣がんに対して、手術は行わず、抗がん剤治療(カルボプラチン+ドセタキセル)行ったことを示します。

●「子宮の良性腫瘍、子宮全摘術等」
→子宮の良性腫瘍に対して、子宮全摘術、子宮筋腫摘出術等を行ったことを示します。

●「子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし」
→子宮頸癌、子宮体癌に対して悪性腫瘍手術を行ったことを示します。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 114 21.03 27.63 94.74 83.08  
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 80 22.68 24.42 31.25 69.11  
070343xx02x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 内視鏡下椎弓切除術 手術・処置等2 なし 38 11.79 12.08 5.26 70.13  
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 32 9.03 5.49 3.13 55.78  
070350xx01xxxx 椎間板変性、ヘルニア 内視鏡下椎間板摘出(切除)術等 30 10.03 10.9 3.33 49.47  

整形外科は、脊椎疾患、関節疾患(特に股関節、膝関節)および外傷を中心に、主として手術を含む急性期医療を行っております。

●「股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等」
→大腿骨の骨折に対して、人工骨頭挿入術を行ったことを示します。

●「股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 定義服傷病名なし」
→股関節骨頭壊死、変形性股関節症等に対して、人工関節再置換術を行ったことを示します。

●「脊柱管狭窄(脊椎症を含む。)腰部骨盤、不安定椎 内視鏡下椎弓切除術 手術・処置等2なし」
→脊椎すべり症、脊柱管狭窄症等に対し、内視鏡下椎弓切除術を行ったことを示します。

●「前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし」
→前腕の骨折に対して、手術を行ったことを示します。

●「椎間板変性、ヘルニア 内視鏡下椎間板摘出(切除)術等」
→椎間板ヘルニア等に対して、内視鏡下椎間板摘出術等を行ったことを示します。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 106 12.36 13.39 0 68.6  
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし
手術・処置等2 なし
72 6.81 7.44 0 74.9  
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 71 4.94 5.83 0 61.38  
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし
手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし
51 6.96 7.85 3.92 72.82  
110420xx97xx0x 水腎症(その他) その他の手術あり 定義副傷病 なし 46 3.74 5.33 4.35 65.2  

泌尿器科は、腎泌尿器外科を専門としています。膀胱がんの症例が最も多く、泌尿器がん手術においては福岡県内でも手術症例数の多い施設となっております。2015年8月からはロボット支援装置(ダヴィンチXi)を用いた手術も開始しています。

●「前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし」
→前立腺がんに対して前立腺悪性腫瘍手術(ロボット支援手術含む)、抗がん剤治療等は行わなかったことを示します。

●「膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし」
→膀胱がんに対して、膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)を行い、抗がん剤治療等は行わなかったことを示します。

●「上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし」
→尿管結石等に対して、経尿道的尿路結石除去術等を行ったことを示します。

●「膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし」
→膀胱がんに対して、膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)と抗がん剤治療を行ったことを示します。

●「水腎症(その他) その他の手術あり 定義副傷病 なし」
→水腎症に対して経皮的尿管拡張術等を行ったことを示します。

耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 53 8.42 8.12 0 25.06  
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 36 4.67 7.47 0 51.28  
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 34 5.59 7.75 0 56.5  
03001xxx99x3xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 3あり 28 29.61 37.93 0 63.07  
030250xx970xxx 睡眠時無呼吸 手術あり 手術・処置等1 なし 25 8.8 8.39 0 5.16  

耳鼻咽喉科は、一般的な耳鼻咽喉科疾患(扁桃炎や副鼻腔炎)から頭頸部腫瘍まで、手術加療を必要とする患者さんを中心に診療しております。

●「扁桃炎・アデノイドの慢性疾患」
→手術の有無に関わらず、慢性扁桃炎・アデノイド肥大等で入院したことを示します。
(行われる手術として、アデノイド切除術、口蓋扁桃手術があります。)

●「慢性副鼻腔炎」
→手術の有無に関わらず、慢性副鼻腔炎で入院したことを示します。
(行われる手術として、内視鏡下鼻副鼻腔手術・鼻内篩骨洞根治手術等があります。)

●「耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍、手術あり」
→舌・鼻・咽頭の良性腫瘍等に対し、舌腫瘍摘出術・鼻副鼻腔腫瘍摘出術等を行ったことを示します。

●「頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 3あり」
→頭頸部のがんに対して、手術は行わず、抗がん剤治療を行ったことを示します。

●「睡眠時無呼吸 手術あり 手術・処置等1 なし」
→睡眠時無呼吸に対して、手術を行ったことを示します。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり 片眼 94 10.03 9.15 0 69.27  
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 88 8.72 10.53 0 57.69  
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 52 6.63 7.72 0 68.9  
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2 なし 片眼 28 7.71 8.27 0 57.07  
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 22 8 7.7 0 73.05  

眼科は、内眼疾患はもちろん、外眼疾患を含めた眼科領域全般の眼疾患に対し治療を行っております。
なお、白内障に対して水晶体再建術を行った症例(短期滞在手術等基本料3を算定する場合)は集計より除外しております。

●「緑内障 手術あり 片眼」
→緑内障に対して、片眼のみ緑内障手術等の手術を行ったことを示します。

●「網膜剥離 手術あり 片眼」
→網膜剥離に対して、片眼のみ硝子体茎顕微鏡下離断術等の手術を行ったことを示します。

●「黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし」
→黄斑円孔等に対して、硝子体茎顕微鏡下離断術等の手術と水晶体再建術を行ったことを示します。

●「糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2 なし 片眼」
→糖尿病性増殖性網膜症に対して、手術を行ったことを示します。

●「黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし」
→黄斑円孔等に対して、硝子体茎顕微鏡下離断術等の手術を行ったことを示します。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 40 15.83 19.35 67.5 69  
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 30 12.83 9.87 43.33 79.83  
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 29 13.66 16.54 44.83 73.21  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 24 8.67 7.52 16.67 72.67  
010040x199x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 14.53 22.05 64.71 73.24  

脳神経外科は、脳腫瘍、脳血管障害を中心に治療を行っております。脳梗塞や脳出血等、8割以上が緊急入院の患者さんです。

●「非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(※1:JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし」
→脳内出血で入院時JCSが10未満であり、手術は行わず、保存的加療を行ったことを示します。

●「頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし」
→頭蓋底骨折等の頭部の損傷に対して、頭蓋骨形成術等の手術を行ったことを示します。

●「脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし ※2:発症前Rankin Scale 0、1又は2」
→脳梗塞の発症が入院前3日以内であり、入院時JCSが10未満かつ発症前Rankin Scale 0、1又は2に対して、手術は行わず、抗酸化剤(脳保護薬:エダラボン)を投与したことを示します。

●「頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし」
→頭蓋底骨折等の頭部の損傷に対して、手術を行わず、保存的加療を行ったことを示します。

●「非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし」
→脳内出血で入院時JCSが10以上であり、手術は行わず、保存的加療を行ったことを示します。

※1:JCSとは
患者さんの意識レベルの評価方法です。短時間で簡便に意識レベルの評価を行うことができ、脳への侵襲の目安として判定しやすいため用いられます。

※2:発症前Rankin Scaleとは
modified Rankin Scaleといい、脳梗塞の回復の目安に使用される指標です。発症前と退院時に評価を行います。

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 37 22.16 24.7 13.51 66.57  
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 なし 29 16.9 12.74 0 74.34  
14031xx002x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) ファロー四徴症手術等 手術・処置等2 なし 23 27.65 25.84 0 4.57  
050050xx01110x 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1 1,2あり 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 15 18.07 27.92 20 67.8  
14031xx103x1xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) 心室中隔欠損閉鎖術 単独のもの等 手術・処置等2 あり 14 28.29 24.16 0 0  

心臓血管外科は、年間300例超の心臓血管外科手術を行っており、新生児から高齢者の方まで幅広い患者さんを治療しております。

●「弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし」
→弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症・三尖弁閉鎖不全症・大動脈弁閉鎖不全症等)に対し、弁形成術・弁置換術・ロス手術等を行い、処置(中心静脈注射・人工呼吸)も行ったことを示します。

●「非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 なし」
→胸部大動脈瘤・腹部大動脈瘤(いずれも未破裂性)等に対して、ステントグラフト内挿術を行ったことを示します。

●「先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) ファロー四徴症手術等 手術・処置等2 なし」
→動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く先天性心疾患(1歳以上)に対して、ファロー四徴症手術等の手術を行ったことを示します。

●「狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1 1,2あり 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし」
→狭心症等の慢性虚血性心疾患に対して、冠動脈バイパス移植術等の手術を行い、心臓カテーテル検査、中心静脈注射、人工呼吸を行ったことを示します。

●「先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) 心室中隔欠損閉鎖術 単独のもの等 手術・処置等2 あり」
→動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く先天性心疾患(1歳未満)に対して、心室中隔欠損閉鎖術等の手術を行い、抗ウイルス剤(パリビスマブ)を投与したことを示します。

神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 46 14.3 16.54 28.26 70.63  
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 21 9.86 18.04 14.29 66.57  
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 8.13 7.12 20 62.27  
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 13 18.69 16.73 53.85 78.31  
010060x2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 3、4又は5 13 16.08 20.18 69.23 73.62  

神経内科は、頭痛・手足のマヒ・しびれ、歩行障害、けいれん、手足のふるえ等を専門的に診断・治療しています。救急部や脳神経外科と協力して救急神経疾患、特に脳卒中などの受け入れも対応しています。

●「脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2」
→脳梗塞の発症が入院前3日以内であり、入院時JCSが10未満かつ発症前Rankin Scale 0、1又は2に対して、手術は行わず、抗酸化剤(脳保護薬:エダラボン)を投与したことを示します。

●「免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等2 4あり 定義副傷病なし」
→ギランバレー症候群・多巣性運動ニューロパチー等に対して、※3:ガンマグロブリン療法を行ったことを示します。

●「てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし」
→てんかんに対して、手術等を行わず、保存的加療を行ったことを示します。

●「脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2」
→脳梗塞の発症が入院前3日以内であり、入院時JCSが10未満かつ発症前Rankin Scale 0、1又は2に対して、手術は行わず、脳血管疾患等リハビリテーションを行ったことを示します。

●「脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 3、4又は5」
→脳梗塞の発症が入院前3日以内であり、入院時JCSが10未満かつ発症前Rankin Scale 3、4又は5に対して、手術は行わず、抗酸化剤(脳保護薬:エダラボン)を投与したことを示します。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 17 8.18 8.96 0 71.47  
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし - - 11.97 - -  
080090xxxxxxxx 紅斑症 - - 10.37 - -  
100100xx97x1xx 糖尿病足病変 手術あり 手術・処置等2 あり - - 49.25 - -  
130111xxxxx0xx アレルギー性紫斑病 手術・処置等2 なし - - 12.44 - -  

皮膚科は、広い範囲を対象とするため様々な疾患が含まれ、内科的や外科的手技だけでなく、外用療法など皮膚科独特な治療法を用いて診療にあたります。
なお、10症例未満の場合は「-」を表示します。

●「帯状疱疹」
→手術の有無に関わらず、帯状疱疹で入院したことを示します。

●「急性膿皮症 手術なし」
→各部位の皮膚膿瘍・蜂窩織炎に対し、手術を行わなかったことを示します。

●「紅斑症」
→手術の有無に関わらず、紅斑症で入院したことを示します。

●「糖尿病足病変 手術あり 手術・処置等2 あり」
→糖尿病性の足病変(皮膚潰瘍等)に対して、四肢の切断術等を行い、局所陰圧閉鎖処置等を行ったことを示します。

●「アレルギー性紫斑病 手術・処置等2 なし」
→アレルギー紫斑病に対して、保存的加療を行ったことを示します。

麻酔科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2 なし - - 4.19 - -  
080270xxxx0xxx 食物アレルギー 手術・処置等1 なし - - 2.62 - -  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 7.52 - -  
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 3.64 - -  
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし - - 20.57 - -  

なお、10症例未満の場合は「-」を表示しています。

放射線科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060130xx97000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) その他の手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 11.86 - -  
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2 なし - - 9.02 - -  
- - - - - - -  
- - - - - - -  
- - - - - - -  

なお、10症例未満の場合は「-」を表示しています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 91 18 33 63 - 31 1 7
大腸癌 52 54 97 75 17 56 1 7
乳癌 80 68 29 14 - 50 1 7
肺癌 91 23 107 277 129 238 1 7
肝癌 11 23 16 - - 117 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 19 10.58 47.16
中等症 85 13.09 74.65
重症 19 16.63 80.21
超重症 13 17.38 85.38
不明 - - -

脳梗塞のICD10別患者数等

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ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 15 8.4 73.4 0
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 194 18.84 73.66 47.34
その他 13 14 70.77 1.93
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 162 3.53 3.97 4.32 70.75  
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 84 3.27 10.9 8.33 72.9  
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 76 0.03 16.74 13.16 68.88  
K654 内視鏡的消化管止血術 75 2.31 9.6 14.67 70.99  
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 74 2.35 3.65 1.35 64.15  

不安定狭心症や急性心筋梗塞に対するステントを用いた冠動脈形成術が多くを占めています。循環器疾患の救急疾患の中でも、不安定狭心症と急性心筋梗塞は最も緊急度が高い疾患のひとつであり、適応を厳格に決めて行っておりますが施行数は年々増加しています。
次いで多い手術が、胆管炎、胆管結石等に対する内視鏡的胆道ステント留置術です。出血性胃潰瘍等、上部消化管に対する内視鏡的消化管止血術も多く行っています。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 130 2.28 4.72 2.31 61.62  
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 97 1.51 1.97 0 70.07  
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 78 1.65 5.42 1.28 64  
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 75 5.35 10.92 2.67 71.36  
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 58 1.02 1.24 0 10.26  

消化器外科を中心に、呼吸器外科、乳腺外科、小児外科、一般外科など幅広い分野の外科手術を行っています。2016年の外科手術症例数は1561例でした。
最も多い手術は、胆嚢結石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術です。次いで多いのが、鼠径ヘルニアに対するヘルニア手術。悪性腫瘍に対する手術では、乳がんに対する乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの))が最も多く、次いで結腸がんに対する腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術を多く行っています。鏡視下手術を積極的に導入し、根治性と低侵襲性を高めるように努力しています。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 352 2.53 2.09 0 74.88  
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) 188 1.56 6.13 1.6 65.99  
K2683 緑内障手術(濾過手術) 66 1.95 8.85 0 69.73  
K279 硝子体切除術 45 1.56 5.31 0 63.22  
K2682 緑内障手術(流出路再建術) 41 2.63 6.93 0 68  

最も多い手術は、白内障に対する水晶体再建術です。総合病院としては極めて数が少ないと思われますが、中央手術室以外に外来隣接の眼科単独の日帰り手術室でも行っています。次いで多いのが、網膜硝子体疾患(裂孔原性網膜剥離・増殖硝子体網膜症など)に対する硝子体茎顕微鏡下離断術です。200件を超える症例があり、小切開創からの手術を行っています。白内障や緑内障との同時手術が多いのが特徴です。また緑内障に対して濾過手術、流出路再建術いずれの手術も多数行っています。当院眼科では手術後の治療目標眼圧の設定をかなり厳しく設定しており、点眼なしで10mmHg前後の眼圧を目指しています。選択的レーザー隅角形成術(SLT)も行っています。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 118 1.67 7.41 0 47.94  
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 98 4.92 6.73 0 33.21  
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 66 4.44 7.3 0 31.17  
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 63 1.67 4.44 0 48.32  
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 59 1.44 4.41 0 41.53  

産婦人科は、婦人科の婦人科腫瘍と周産期医療を中心に診療を行っています。悪性腫瘍に対しては手術療法、放射線療法、化学療法を中心に集学的治療を行っており、良性腫瘍手術、ホルモン療法も行っています。産科ではハイリスク妊娠の管理を中心に診療しています。最も多い手術は、女性生殖器の悪性腫瘍又は良性腫瘍に対する子宮全摘術です。次いで分娩時における帝王切開術(選択帝王切開・緊急帝王切開)です。3年前より本格的に導入した良性卵巣腫瘍や子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術は年間120例を超えてきました。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(股) 等 127 2.21 21.83 40.94 70.93  
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 102 2.64 16.79 86.27 79.27  
K131-2 内視鏡下椎弓切除術 42 1.93 9.21 4.76 68.6  
K134-22 内視鏡下椎間板摘出(切除)術(後方摘出術) 37 1.11 7.76 2.7 53.03  
K0732 関節内骨折観血的手術(手) 等 32 5.63 13.34 40.63 67.09  

関節疾患(特に股関節、膝関節)、脊椎疾患および外傷を中心に主として手術を含む急性期医療を行っています。当院整形外科では、術後早期からの集中的なリハビリテーションとともに紹介元を含む近隣病院との連携(病診連携)をすすめており、早期社会復帰や高齢者でも早期退院が可能となっています。
単独術式で最も多い手術は、変形性股関節症等に対する人工関節置換術です。次いで多いのが、外傷等による大腿骨骨折等に対する骨折観血的手術です。次いで脊柱管狭窄症に対する内視鏡下椎弓切除術、椎間板ヘルニア等に対する内視鏡下椎間板摘出(切除)術です。内視鏡手術に関しては皮膚の切開創が小さく、低侵襲といえる手術です。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 128 1.7 4.16 1.56 73.91  
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 102 1.9 9.43 0 68.82  
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 68 1.07 2.93 0 61.34  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 63 1.76 2.87 3.17 66.21  
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 34 1.65 9.53 0 69.47  

腎癌、前立腺癌、膀胱癌、腎盂尿管癌などの泌尿器手術、腎尿管結石に対する細径尿管鏡を用いたレーザー破砕術は、福岡県内でも手術症例数の多い施設となっています。また、ロボット手術支援装置(ダヴィンチ)を2015年8月に前立腺癌に対するロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術を開始し、現在(2017年3月)まで150例を超す症例に行いました。2016年4月からは腎癌に対するロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を開始し現在(2017年3月)までで30例の症例に行いました。
最も多い手術は、膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)で、次いで腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)(前述のロボット支援手術)、経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの)、経尿道的ステント留置術、腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術が行われています。

耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 77 1 7.08 0 19.79  
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡によるもの) 20 1.15 2.9 0 69.15  
K4611 甲状腺部分切除術(片葉のみの場合) 等 18 1.06 4.67 0 52.5  
K340-4 内視鏡下鼻・副鼻腔手術2型(副鼻腔単洞手術) 17 1 2.82 0 62.41  
K4571 耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術) 16 1.13 3.31 0 56.81  

一般的な耳鼻咽喉科疾患から頭頸部腫瘍まで、手術加療を必要とする患者さんを中心に診療しています。基本的に殆ど全ての耳鼻咽喉科・頭頸部外科手術を行っています。最も多い手術は、慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃摘出術です。次いで喉頭の良性腫瘍に対する喉頭腫瘍摘出術(直達鏡によるもの)、甲状腺良性腫瘍に対する甲状腺部分切除術(片葉のみの場合)、慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻・副鼻腔手術(ESS)(内視鏡下鼻・副鼻腔手術は、Ⅰ~Ⅳ型合計で年間66例)、耳下腺の腫瘍に対する耳下腺腫瘍摘出術が多く行われています。

小児科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K574-2 経皮的心房中隔欠損閉鎖術 19 2 4.11 0 10.58  
K5621 動脈管開存症手術(経皮的動脈管開存閉鎖術) 19 1.16 2.89 5.26 6.16  
K570-3 経皮的肺動脈形成術 13 1.54 2.31 0 4  
K570-2 経皮的肺動脈弁拡張術 11 3.27 5.91 9.09 3.55  
K7151 腸重積症整復術(非観血的) 10 0 2.1 0 1.7  

新生児・小児循環器疾患に対する手術を多く行っており、県外基幹病院と連携し治療にあたっています。特に先天性心疾患に対するカテーテル手術は年間100例を超える症例数で、経皮的心房中隔欠損閉鎖術、経皮的動脈管閉鎖術などを積極的行っています。

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの)(2吻合以上のもの) 28 5.36 13.93 17.86 64.11  
K5761 心室中隔欠損閉鎖術(単独のもの) 25 7.8 17.92 0 1.44  
K5612 ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 22 2.14 12.14 0 74.95  
K5551 弁置換術(1弁のもの) 14 3.29 18.64 28.57 69.86  
K5602 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。)(弓部大動脈) 11 1.91 35.73 54.55 64.55  

当院では高度な小児および成人心臓血管外科手術の双方を行っています。現在では年間300例前後の心臓血管手術を行っています。小児では心臓の壁(中隔)の穴を有する症例から複雑心奇形まで、また成人では冠動脈バイパス、弁置換、弁形成、大動脈手術(ステントグラフトを含む)、不整脈手術、心不全手術まで幅広く、良好な成績で手術を行っています。手術そのものが大切であることは勿論ですが、やりっぱなしでは意味がありません。院内、院外の緊密なネットワークによる術後ケア、リハビリ、術後フォローアップなどの総合的医療を我々は大切にしています。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 等 31 0.35 11.94 45.16 81.06  
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) 15 6.53 22.27 53.33 58.8  
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 13 1.31 18.31 46.15 67.92  
K1492 減圧開頭術(その他の場合) 11 2 40.64 90.91 66.82  
K6092 動脈血栓内膜摘出術(内頸動脈) - - - - -  

脳腫瘍、脳血管障害、外傷を中心にほぼ全分野の治療を行っています。また、先天奇形の治療にも豊富な経験を有しています。
最も多い手術は、慢性硬膜下血腫に対する慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術(31例)です。次いで脳腫瘍に対する頭蓋内腫瘍摘出術(15例)、脳動脈瘤に対する脳動脈瘤頸部クリッピング術(13例)、脳内出血や外傷性頭蓋内血腫に対する開頭血腫除去術(脳内:8例、硬膜下:2例、硬膜外:1例)、内頚動脈狭窄症に対する動脈血栓内膜摘出術(7例)を行っています。

皮膚科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -  
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -  
K0063 皮膚腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6㎝以上,12㎝未満) - - - - -  
K0021 デブリードマン(100未満) - - - - -  
K0062 皮膚腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3?以上,6?未満) - - - - -  

皮膚科は、広い範囲を対象とするため様々な疾患が含まれ、内科的や外科的手技だけでなく、外用療法など皮膚科独特な治療法を用いて診療にあたります。
なお、10症例未満の場合は「-」を表示します。

●「帯状疱疹」
→手術の有無に関わらず、帯状疱疹で入院したことを示します。

●「急性膿皮症 手術なし」
→各部位の皮膚膿瘍・蜂窩織炎に対し、手術を行わなかったことを示します。

●「紅斑症」
→手術の有無に関わらず、紅斑症で入院したことを示します。

●「糖尿病足病変 手術あり 手術・処置等2 あり」
→糖尿病性の足病変(皮膚潰瘍等)に対して、四肢の切断術等を行い、局所陰圧閉鎖処置等を行ったことを示します。

●「アレルギー性紫斑病 手術・処置等2 なし」
→アレルギー紫斑病に対して、保存的加療を行ったことを示します。

神経内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) - - - - -  
K386 気管切開術 - - - - -  
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) - - - - -  
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 - - - - -  
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 - - - - -  

神経内科は、頭痛・手足のマヒ・しびれ、歩行障害、けいれん、手足のふるえ等を専門的に診断・治療しています。救急部や脳神経外科と協力して救急神経疾患、特に脳卒中などの受け入れも対応しています。

●「脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2」
→脳梗塞の発症が入院前3日以内であり、入院時JCSが10未満かつ発症前Rankin Scale 0、1又は2に対して、手術は行わず、抗酸化剤(脳保護薬:エダラボン)を投与したことを示します。

●「免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等2 4あり 定義副傷病なし」
→ギランバレー症候群・多巣性運動ニューロパチー等に対して、※3:ガンマグロブリン療法を行ったことを示します。

●「てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし」
→てんかんに対して、手術等を行わず、保存的加療を行ったことを示します。

●「脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2」
→脳梗塞の発症が入院前3日以内であり、入院時JCSが10未満かつ発症前Rankin Scale 0、1又は2に対して、手術は行わず、脳血管疾患等リハビリテーションを行ったことを示します。

●「脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 3、4又は5」
→脳梗塞の発症が入院前3日以内であり、入院時JCSが10未満かつ発症前Rankin Scale 3、4又は5に対して、手術は行わず、抗酸化剤(脳保護薬:エダラボン)を投与したことを示します。

放射線科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) - - - - -  
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) - - - - -  
K526-21 内視鏡的食道粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜切除術) - - - - -  
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) - - - - -  
- - - - - - -  

なお、10症例未満の場合は「-」を表示しています。

麻酔科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K653-3 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術 - - - - -  
K125 骨盤骨折観血的手術(腸骨翼骨折観血的手術及び寛骨臼骨折観血的手術を除く。) - - - - -  
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) - - - - -  
- - - - - - -  
- - - - - - -  

なお、10症例未満の場合は「-」を表示しています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 18 0.13
異なる 23 0.17
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 107 0.77
異なる - -

更新履歴

2016/09/28
公開

2017/09/28
公開