診療・各部門
病棟の概要
血液内科と腫瘍内科の病棟で、抗がん剤による治療を主に行っています。病床数は49床で、そのうち15床が無菌室となっています。無菌室には血液内科の白血病、骨髄異型性症候群などの疾患の方や、悪性リンパ腫等で抗がん剤治療後に白血球が著しく低下し、感染の危険性が高い患者さんが入室されます。そのほか、骨髄移植、放射線療法、症状緩和などの治療・看護を行っており、インフォームド・コンセントの場にはできるだけ同席し、患者・家族の立場に立った医療の在り方を考えながら心理面の支援に努めています。またコメディカルとも連携し、感染防止や栄養管理、リハビリテーションを重視して患者のQOL向上を図っています。腫瘍内科では胃癌、食道癌、大腸癌、膵臓癌、乳癌等の患者さんが入院されます。
看護の特徴
看護師は、治療が安全に苦痛なく受けられるように、オリエンテーションを行い、薬剤を正確に投与し、反応を観察しながら、消化器症状、骨髄抑制、皮膚・粘膜症状などの副作用出現時は早期に対処し回復を支援しています。 ADLが低下した患者へは、気持ち良い清潔ケアや食事介助を行い、個々の好みに合わせた入院環境を整えることを心がけています。闘病への意欲を高め、早期退院を迎えられるよう、入院時から患者自身が病気を管理できるように指導して、セルフケア自立に向けて関わっています。治療が長期間にわたるため、内科外来、外来化学療法室、医療支援部との連携を密にして、一人ひとりが安心して治療を受けられる入院,環境を整えています。
スタッフからのメッセージ
7北病棟では、血液疾患・消化器がんなどの化学療法を受ける患者さんの看護を主に行います。ほかの病棟に比べて長期入院する患者さんが多いため、疾患や治療に関してだけではなく、患者さんと深いかかわりを通した看護を行うことができています。また、多職種と普段からコミュニケーションが良く、定期的にチームカンファレンスを行い、患者さんがよりよい治療を受けることができるよう努めています。スタッフ全員で看護を考えながら行うことにやりがいを感じながら、毎日楽しく働いています。(2年目看護師)
骨髄移植を受けられる方への専門性の高い看護の提供のため、看護研究に取り組み、学会での発表を行っています。また、院内外への研修会や各関係学会へ自主的に参加し、自己啓発に努めています。平成25年8月から移植後フォローアップ外来を開設しました。病棟看護師が、移植後に退院した患者さんを対象に身体面や生活面など様々部分でのフォローアップを行っています。入院時のみならず退院してからも継続した看護の提供を行っています。(ベテラン看護師)