心臓リハビリテーションチーム

診療・各部門

栄養管理室

心臓リハビリテーションチームの紹介

当院の心臓リハビリテーション(以下、心リハ)は1982年から地域福祉活動の一環として活動を開始するなど歴史も古く、2004年の移転後は設備も更に充実し、九州地区において心リハに対し積極的に取り組んでいる病院として認知されています。

また学会認定資格である心臓リハビリテーション指導士の取得に積極的に取り組んでおり、医師をはじめとする多数のスタッフが取得しています。さらに今年からは、この心臓リハビリテーション指導士を取得するための研修施設として研修プログラムを実施しており、院外の方が資格を取得できるための支援を行っています。

心臓リハビリテーションとは

WHO(世界保健機構)の定義によると、「患者が可能な限り良好な、身体的・精神的・社会的状態を確保するのに必要な行動の総和である」と述べられています。

すなわち、「仕事復帰をしても大丈夫か?」「趣味のゴルフや山登りをしてもいいのか?」などの不安を抱えている心臓病の患者さんが、快適で質の良い生活を取り戻すための総合プログラムが心臓リハビリテーションなのです。

心臓リハビリテーションチーム

心臓リハビリテーションの効果

運動療法が心不全の予後に与える影響 運動療法を中心としたリハビリをすることで、運動能力が高まり、日常の生活でも楽に活動できるようになります。また退院後、どの程度まで運動してよいかを決めるのにも役立ちます。

さらに、食事指導や生活指導などを併用すれば総コレステロールが低下し、善玉コレステロールが増えること、狭心症発作や心不全症状が軽くなること、また心臓病の再発や突然死が減ることもわかっています。(図1参照)

心臓リハビリテーションの件数

心臓リハビリテーションの件数

心リハの件数は年々増加しており、2008年度は合計6184件でした。特に入院患者の増加が顕著ですが、これは2006年度より心リハの対象疾患が、従来の心筋梗塞・狭心症・開心術後の他に、慢性心不全・閉塞性動脈硬化症などが新たに加わったことが一因と考えられます。中でも重症な慢性心不全患者が増加している傾向にあります。

スタッフの紹介

心臓リハビリテーションプログラムの運営に関わるのは医師だけではありません。看護師・理学療法士・臨床検査技師・管理栄養士・薬剤師・臨床心理士・医療ソーシャルワーカー(MSW)など多職種の医療従事者が参加しています。これらの職種が各々の専門性を生かしながら患者さんを中心としたサポート体制を取り、連携を図りながら質の高いチーム医療サービスの提供を目指しています。

心リハを支える多くのコメディカルの関与