整形外科

診療・各部門

栄養管理室

整形外科の紹介

九州病院整形外科は脊椎疾患、関節疾患(特に股関節、膝関節)および外傷を中心に、主として手術を含む急性期医療を行っています。
整形外科の外来は一人一人の患者さんになるべく多くの時間を割けるように新患、再来を分離しいずれも完全予約制となっています。新患の診療予約に関しては基本的に患者様のかかりつけの病院を通しての紹介を受けており外来診療では原則紹介、予約ありの患者さんが優先されます。このため紹介、予約のない患者さんは当日診療ができない場合や待ち時間が長くなる場合があります。
当院では各種疾患に対しより専門性を持って対処するため部長、医長の診療は基本的に専門領域別になっています。このため複数の疾患(例えば腰と膝)に関して診療を希望する場合は別々の予約になる場合があります。診療の予約に関しては当院地域連携室にご相談ください。
手術の目標は患者さんが手術を受けることでより早く設定したゴールに到達できることです。当院は先に述べたように、手術加療を中心とした急性期病院として機能しており、患者さんの少しでも早い回復を目指しています。限られたベッドを十分活用しより多くの患者さんに高度な医療を実践するため整形外科では術後早期からの集中的なリハビリテーションとともに紹介元を含む近隣病院との連携(病診連携)をすすめています。連携施設との情報交換や当院と連携施設を1つのつながりとして考える治療プログラムである地域連携パスに関する状況報告および確認の目的で年4回の整形外科ネットワーク研修会を主催しており、各種学会等における発表、講演等も積極的に行っています。また、ID-linkというシステムを利用したネットワークにより、当院への紹介元の医師が当院の情報を閲覧できるようになりさらに連携の利便性が深まっています。

対応可能な治療

骨軟部腫瘍以外のあらゆる整形外科疾患を扱います。当院の治療の特徴および主要な分野の概略について下に述べます。

当院の治療の特徴

当院では内視鏡含む最小侵襲手術(Minimally Invasive Surgery, MIS)を骨折や関節疾患、脊椎、外傷(骨折)などのさまざまな手術に応用しています。これらの方法により手術における組織へのダメージがさらに少なくなり手術自体の安全性が向上します。術後は早期にリハビリテーションを開始することで早期社会復帰や高齢者でも早期退院が可能となっています。股関節、膝関節に対する骨切り術や脊椎に関しては小侵襲除圧術と、生体の基本構造をできるだけ温存する手術を積極的に行っており、総合的な視点から手術の適応や術式を考えています。

脊椎疾患

脊椎の疾患は頚椎から腰椎まで、疾患の起こる場所やその病態も多種多様です。もっとも重要なことは適切な診断で、それに基づき症状が軽度な場合は投薬等の保存療法(対症療法)やリハビリを行います。症状が持続性、あるいは進行性で手術による改善が期待できる場合は手術治療を考慮することとなり、当院では主としてこの手術の部分を請け負っています。

九州病院では頚椎から腰椎までほぼすべての脊椎疾患に対応しており、なかでも特徴は手術用顕微鏡や脊椎内視鏡を用いた小侵襲手術で、神経組織を扱う手術は原則顕微鏡下あるいは脊椎内視鏡で施行されています。2023年の脊椎手術症例数は121例で、うち内視鏡手術症例は68例でした。腰椎椎間板ヘルニアではほぼ全例が内視鏡手術となっています。当院では内視鏡導入以前も脊椎に対しては顕微鏡下の小侵襲手術を施行してきていますが、各種手術手技にはそれぞれ異なった特徴があります。当院の脊椎手術は顕微鏡手術、MEDシステム、FEDシステムがすべて施行可能となっており、その中からもっとも適切と思われる方法を選択することとなります。

頚椎疾患に関しては神経根症に対する手術はすでにほぼ全例内視鏡で施行されており従来の方法に比べ手術侵襲が少なく早期社会復帰に役立っています。頚部脊髄症に対しても比較的圧迫が限局する症例に対しては内視鏡で施行しています。

脊椎内視鏡手術は日本への導入から約25年余りと脊椎手術の中では比較的歴史の浅い新しい手術です。当院でも講習会の受講や学会発表等を行いながらより安全に手術を行えるよう術式も日々進歩を続けています。当院における脊椎内視鏡手術は日本整形外科学会脊椎内視鏡視下手術技術認定医(2種後方、3種経皮的内視鏡)が執刀あるいは手術指導を行っています。

内視鏡は皮膚切開も小さく(約2cm又は8mm)、現時点ではもっとも低侵襲といえる手術ですが、内視鏡で対応できる病変には一定の制限があります。内視鏡で対応不可能、あるいは内視鏡のメリットが発揮できない(広い範囲の病変や変形が高度な場合)は顕微鏡手術で対応しています。

脊椎圧迫骨折:高齢化に伴い脊椎圧迫骨折は増加してきています。通常脊椎の圧迫骨折は早期からコルセットを装着することで大部分は骨が固まり良好な結果が得られますが、適切な治療を行ったにもかかわらず骨がうまく固まらずに、その部位の動きがあるために背部痛が残る場合は当院では骨を固める治療(Balloon Kyphoplasty, BKP)が施行可能です。背中から直径3mm程度の金属管を2本入れてつぶれた骨の整復(形を整えること)、骨セメントによる補強を行う方法で治療時間は40分程度、ほとんど出血のない低侵襲な手術術式です。骨粗鬆症に関しては以下の別項で述べていますのでご参照ください。

椎間板内酵素注入療法(コンドリアーゼ):ヘルニアを生じている椎間板に局所麻酔下で髄核を融解させる酵素を注入しヘルニアの消退を図る方法で2018年から保険適応となり当院では2022年より導入しました。当院はコンドリアーゼ治療施行の施設認定を受けています。適応となるヘルニアのタイプには一定の制限があり、現時点では一回限りの施行となります。適応と考えられたケースに対しては50-70%程度の有効率が報告されています。

当科における脊椎手術は上に述べたように基本的に身体に対する負担の少ない小侵襲除圧術を第一選択としていますが、再手術例や高度の変形、不安定性を有する症例に対しては固定術を施行しています。固定術の割合は全脊椎手術の30%程度となっており、脊柱側弯症等の高度変形にも対応しています。固定術においても小侵襲脊椎固定術(Minimally Invasive Spinal Stabilization, Mist)の導入により一部の固定術はより小侵襲で行えるようになっています。適応は一定の制限がありますが、高齢者や全身状態不良例に対するリスクの低減が期待されています。

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BKP術前:脊椎の圧迫骨折により体動時の腰痛が持続している方のMRIです。MRIで椎体内に信号変化があります。
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BKP術後:骨の中にセメント充填する治療術後の写真です。
この操作で不安定な骨折部が安定し、体動時の痛みが軽減されます。
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脊椎内視鏡手術(MED)の操作部位です。16mmの管を皮膚から脊椎表面まで置いて、
すべての操作をこの管の中で行いますので 皮膚には2cm弱の切開しか残りません。
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腰部脊柱管狭窄症に対する内視鏡手術(MED)の術中画像です。
黒いヘラ様の器具でよけているのが神経根です。すでに圧迫は除去されています。
PEDhernia
FEDでヘルニアを摘出しているところです。画面上に見えるのが圧迫されていた神経、画面下方のやや黄色い部分がヘルニアで一本一本の血管まで細かく見えるのがFEDの特徴です。

関節疾患全般

股関節・膝関節等において、人工関節置換術に加え、可能な場合は関節温存術を行っていることが当院関節外科の特徴です。関節温存術とは、悪くなった部分を完全に置き換える人工関節とは異なり、骨、筋肉、靭帯など本来の生体の構造をできるだけ利用して関節を再生させる手術です。骨、関節の大部分が残っているため将来的に人工関節を受けることもできます。関節温存術にはさまざまな手法があります。股関節分野では大腿骨頭回転骨切り術、外反骨切り術、内反骨切り術、寛骨臼移動術、キアリー骨盤骨切り術、臼蓋形成術などがあります。また膝関節分野では、高位脛骨骨切り術(Interlocking Wedge/ Opening Wedge)などがあります。詳しくはこの後の記載をご参照ください。
一方、進行した症例には人工関節置換術も当院では数多く行っています。人工関節は術後早期に歩行が可能で入院期間も短く早期社会復帰が可能な大変優れた手術です。
人工関節の問題点として耐久年数があります。現在の人工関節は品質の向上が図られていますが、その寿命には一定の制限があり、若年者にはできるだけ関節温存術を勧めることになります。
関節外科では、様々な手術の利点と欠点を十分に考慮して、様々な状態の患者さんに対して最適な手術を適応できるよう常に心掛けております。

股関節疾患(担当:河野裕介、蛯原宗大

股関節は体を支える重要な関節の一つです。股関節の障害は強い痛みを引き起こし、日常生活に大きな支障をきたすことがしばしばあります。治療の基本は保存加療(非手術療法)ではありますが、痛みを我慢しすぎるよりも、適切なタイミングで手術に踏み切ることも重要と考えています。股関節痛を引き起こす疾患として、変形性股関節症、大腿骨頭壊死症、大腿骨頚部骨折、大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折、急速破壊型股関節症、関節リウマチなどが挙げられますが、ここでは代表的な疾患である変形性股関節症について、当院で行っている治療をご紹介します。

~変形性股関節症の治療方法について~

保存療法

手術以外の治療法(保存療法)を最初に行います。例えば運動療法、薬物療法、歩行補助具の使用などを試みますが、奏功せず日常生活に支障をきたすようであれば手術が選択肢となります。

関節温存術(骨切り術)

人工関節には耐久性の問題があることから、変形が軽度かつ比較的年齢の若い方であれば骨切り術の適応となります。骨切り術は大腿骨頭の被覆を改善させることで股関節を安定化させ痛みを減じ、変形の進行を抑えます。ご自身の骨・関節が温存されるという代えがたいメリットがありますが、比較的長期間の入院(約2ヶ月)が必要となります。

当院で行っている主な骨切り術は、前方アプローチによる寛骨臼移動術(Spherical Periacetabular Osteotomy: SPO)です。原法の外側アプローチと比較して骨盤外側の筋肉への侵襲が小さいため筋力の回復が速やかで、術中透視の併用による高い安全性、さらには産道を傷付けないというメリットがあります。従来法では20cmを超える皮膚切開が必要ですが、SPOの傷は78cmで下着に隠れる程度であることも、本手術を受けることが多い若年女性にとってはメリットの一つといえるでしょう。

人工股関節全置換術

一方、変形が高度の場合は人工股関節全置換術(Total Hip Arthroplasty: THA)の適応です。骨切り術よりも入院期間は短く12週間程度、比較的早期に除痛が得られる優れた術式です。

当院では常に手術のアップデートに努めています。当院におけるTHAの特長について、以下に6つのポイントをご紹介します。

①3次元術前計画:術前に専用ソフトウェアZedHipLexi社)を用いて一症例一症例入念に、3次元的に術前計画を立てています。症例毎に最適なインプラント選択、サイズ選択、1mm1°単位でのインプラント設置位置・設置角度の設定、脚延長量、可動域などをプランニングして手術に臨むことで、思わぬ術中トラブルを未然に防ぐことが出来ると考えています。

②ALSアプローチTHAには様々な手術方法・アプローチがありますが、変形の著明な症例や一部の再置換例を除いて、当院での第一選択は仰臥位前外側アプローチ(ALSアプローチ)です。最小侵襲手術(MIS)に分類される手術であり、″筋肉を切らない手術″とも表現されます。筋腱の切離を要する従来の後側方アプローチよりも機能回復が早いことも特徴です。当院では2016年に導入し、適応を拡大してきました。また、後側方アプローチにおいても当科独自のLaser Guide Techniqueによる良好なカップ設置精度、低い脱臼率を報告しています(Kohno Y et al. Sci Rep. 2022)。

③術後の動作制限が不要ALSアプローチによる手術、さらには筋腱完全温存、症例によって靭帯修復を行うことにより、従来の後側方アプローチTHAで課されていた一般日常動作における動作制限(和式動作の禁止など)は原則として設けておりません。

④両側同時手術:患者さんの年齢や併存症などの条件付きですが、ご希望に応じて両側同日手術も可能です。

⑤術中ナビゲーションシステムの導入:近年、コンピューターナビゲーションによる手術支援技術が広く普及しつつあります。当院では2022年よりAR Hipナビゲーションシステム(Zimmer Biomet社)を導入しました。さらに、透視装置と組み合わせて使用することでより安定したカップ設置精度が得られることを学会・論文で報告しています。

⑥傷跡が目立ちにくい皮膚切開の導入:皮膚皺に沿った皮膚切開により肥厚性瘢痕の発生リスクが軽減し、傷の審美性が高まるといわれています。当院でも2023年よりTransverse incisionT-I)を導入しました。傷跡は体質に依るところもありますが、従来の皮膚切開よりも傷跡が目立ちにくくなることを期待しています。

THAは人工物であるが故、長期的には人工関節のゆるみ、または脱臼・感染などの合併症により再置換術を要することもありますが、材料工学の進歩、手術手技の進化などにより2030年を超える安定した長期成績のエビデンスも得られ始めています。当院は九州内でも比較的手術症例数の多い施設であり、前任の先生方から蓄積された経験も持ち合わせています。2023年は119例のTHA(再置換術3例を含む)を安全に施行することができました。

当院の性質上、近隣の開業医の先生方から手術目的に患者さんをご紹介して頂くことがほとんどですが、手術前にご家族を含めて十分なインフォームドコンセントを行い、安心して手術に臨んで頂けるように心がけています。

                                             文責:河野裕介

膝関節疾患

人工膝関節においても従来の単純X線検査に加え、CTを用い3次元的な下肢のデータをもとに術前計画を行い、正確なインプラントの設置に役立てています。さらに膝の半月損傷、靭帯損傷に対する鏡視下手術を積極的におこなっています。

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TKA術前AP: 術前の写真です。膝の内側の軟骨がすり減り骨が接触、膝関節も変形しています。
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TKA術後AP:人工関節を設置した術後です。人工関節は良好に設置されており、膝の角度がほぼ正常に戻っています。

当院では内視鏡下の関節手術も積極的に行っています。膝分野では半月損傷、靭帯損傷に対する鏡視下手術をはじめ、肩関節、手関節等に対し関節鏡(内視鏡手術)をおこなっており、脊椎分野の内視鏡手術を含めて各領域で内視鏡手術が施行可能な施設となっています。

肩関節疾患

肩関節外科では、20234月より診療を再開しています。患者様の肩関節に関する様々な疾患に対応しています。外来では、症状や状態を丁寧に評価し、最適な治療計画を立案しています。手術では関節鏡を用い、腱板断裂や反復性肩関節脱臼に対応できます。さらに、変形性関節症や広範囲腱板断裂に対する人工関節手術も行っております。術後は患者様ごとにあったリハビリを行い、肩関節の機能を回復させられるように努めております。 

腱板修復前
腱板修復後

外傷

近年の高齢化社会に伴い特に高齢者の外傷は増加しています。手首、肩、股関節(大腿骨頚部骨折)等の骨折が代表的ですが、特に下肢の骨折は寝たきりになる大きな原因です。当院では手術の必要な症例に対しては早期手術とともにリハスタッフと協力して患者さんに対する術前からの介入評価、術後は出来る限りの早期離床、早期リハをすすめています。手術および早期リハビリの組み合わせにより合併症の防止やよりよい機能回復が期待でき、高齢者の認知症や寝たきりを防ぐために重要と考えています。
患者数の増加が著しい大腿骨頚部骨折に対しては地域連携パスを積極的に用い、主として当院周辺の関連病院(回復期病院)とのスムーズな連携を目指しています。パスの使用により病院間でより多くの情報の共有が可能になることと同時に、共通の尺度で回復や問題点の評価もできるため、治療の向上に役立つことが期待されます。
上肢の外傷も近年増加傾向にあります。当院では上腕骨近位端骨折(肩の骨折)や橈骨遠位端骨折(手首の骨折)に対しても転位(ずれ)の大きいものや骨の損傷が強い症例に対しては、骨折部を安定化させ早期リハビリを可能にする目的で手術療法を中心に施行しています。

骨粗鬆症

高齢化にともない骨粗鬆症は大きな問題となっています。当院では骨密度計測装置(Hologic社)が稼働しており、骨密度、骨代謝マーカーを用いた系統的評価により当院で方針決定を行い、近隣の先生方と協力しながら加療を行っています。

今後の方針

今後も当院の特徴である体に負担の少ない小侵襲手術をさらにすすめていき、患者さんの早期回復、早期社会復帰を目指していきます。
社会の高齢化に伴い高齢でもアクティブな方は増加しており当院整形外科で手術を受ける方の50%が70歳以上、80歳以上の方が約15%と高齢の方の手術は増加傾向です。高齢の方の手術では、病態(原因)がはっきりしていることに加え循環器系等の全身状態が一定の基準を満たしている必要がありますのですべての方で手術が可能というわけではありません。しかし手術により生活活動度が格段に向上する例も多く、高齢であっても症状がはっきりしており(たとえば明らかな股関節、膝関節の痛みや手の動きが悪くなってきた、歩行できる距離が短くなってきた等)、お困りの方はぜひご相談いただければと思います。

入院期間の目安

脊椎手術: 術後7-9日程度
人工関節置換術: 術後2週間程度
膝関節骨切り術: 術後3週間程度

股関節の骨切り術は術式に応じ異なりますが4週前後で関連病院へ転院しリハビリを継続するケースが多いようです。
転院が望ましい症例に関してはケースワーカー等の介入をすすめ近隣の病院との連携をとりながら患者さんの治療にあたっていきます。また自宅退院に関しても積極的にソシアルワーカーの介入も行いながらできるだけ早期に患者さんが自宅に戻れる治療を目指しています。

診療実績

当院整形外科で行われる代表的な手術と症例数(2023)

頚部骨折       111例
肩関節手術     12例
股関節手術 127例 (うちTHA 118例、骨切り1例)
脊椎手術     121例 (うち内視鏡手術68例)
膝関節手術   114例 (うちTKA65例)
整形外科主任部長 土屋 邦喜(脊椎)

診療科の特徴(その他の詳細事項)

整形外科からのお知らせ

当院は日本整形外科学会および日本脊椎インストゥルメンテーション学会の主催する下記研究の分担研究機関となっています。
研究課題名:
①日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)構築に関する研究
②患者レジストリによる脊椎インストゥルメンテ−ション手術患者の前向き登録調査 (JSIS-DB)
研究の目的について:
これらの研究では、整形外科で運動器の疾患に対する手術を受ける患者さんを対象として、その検査データなどを集めたデータベースを作成することを目的としています。

方法:インターネットを用い、各種整形外科疾患に対して手術を行った患者さんの大規模データベースを構築します。そのデータベースを用いて、わが国における整形外科手術の疫学調査、安全性(合併症やインプラントの不具合など)や再手術率などの実態調査を行います。登録されたこれらの診療データは、研究機関(データセンター)にて専門的見地から詳細に分析検討を行います。研究は患者さんの個人情報を守った上で行われ、診療データは完全匿名化されデータベースに登録されます。

情報の公開先:
患者さんの求めに応じて、本研究計画に関する資料を、他の被験者への個人情報保護や本研究の独創性の確保に支障のない範囲内で、開示することができます。
①日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)構築に関する研究の公開先:
資料は日本整形外科学会ホームページ(https://www.joa.or.jp)、JOANRホームページ(https://www.joanr.org)で入手または閲覧することができます。
②患者レジストリによる脊椎インストゥルメンテ−ション手術患者の前向き登録調査に関する情報の公開先:
本研究に関する計画書および方法に関する資料は手術登録システム(Japanese Spinal Instrumentation Society-Database: JSIS-DB)ホームページ(https://jsisdb.org)で閲覧できます。
これらの研究に関するご質問等がありましたら担当医にお問い合わせ下さい。
また、これらの情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究(登録)対象としませんので担当医師、あるいは下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
2020.4.1
JOA症例レジストリー委員会 担当委員:種市 洋
JSIS-DB 主任研究者:種市 洋、上田明希
当院におけるデータ登録主任研究者:
整形外科部長  土屋邦喜

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スタッフの紹介

tuchiya1204.jpg 医師名 土屋 邦喜
役職 診療部長
専門分野 脊椎・脊髄外科、骨粗鬆症、リウマチ、透析脊椎疾患
資格 日本整形外科学会整形外科専門医
日本脊椎脊髄病学会指導医
日本整形外科学会脊椎内視鏡下手術技術認定医(2種後方、3種経皮的内視鏡)
日本整形外科学会認定リウマチ医、脊椎脊髄病医
日本骨粗鬆症学会骨粗鬆症専門医
日本リウマチ学会リウマチ専門医
脊椎脊髄外科専門医
出身校名 九州大学(昭和61年卒)
医師名 土持 兼信
役職 リハビリテーション科医長
専門分野 膝関節、骨関節外傷
資格 日本整形外科学会専門医
日本人工関節学会認定医
出身校名 長崎大学(平成17年卒)
医師名 河野 裕介
役職 医師
専門分野 股関節外科(成人・小児)、骨粗鬆症、整形外科一般
資格

日本整形外科学会整形外科専門医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本骨粗鬆症学会認定医
日本リハビリテーション医学会認定臨床医
医学博士

出身校名 神戸大学(平成19年卒)
医師名 畑中 敬之
専門分野 足の外科、膝関節、スポーツ外傷
役職 医師
資格 日本専門医機構認定整形外科専門医
日本足の外科学会足の外科認定医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本整形外科学会認定スポーツ医
医学博士
出身校名 鹿児島大学(平成21年卒)
医師名 桑原 正成
役職 医師
専門分野 膝関節、骨関節外傷
資格 日本整形外科学会整形外科専門医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
医学博士
出身校名 久留米大学(平成24年卒)
医師名 大森 裕己
役職 医師
専門分野 脊椎、整形外科一般
資格 日本整形外科学会整形外科専門医
出身校名 久留米大学(平成26年卒)
医師名 柴原 啓吾
役職 医師
専門分野 整形外科一般
資格 日本整形外科学会整形外科専門医
出身校名 九州大学(平成26年卒)
医師名 蛯原 宗大
役職 医師
専門分野 肩関節、股関節、四肢外傷
資格 日本整形外科学会整形外科専門医
出身校名 鹿児島大学(平成27年卒)
医師名 木村 太一
役職 医師
出身校名 熊本大学(平成31年卒)
医師名 松尾 肇
役職 レジデント
出身校名 九州大学(令和4年卒)

整形外科のトピックス

当院整形外科最近のトピックスです。以下の項目をクリックしてご覧ください。

(最終更新日:2024年4月1日)