診療・各部門
腎臓内科の紹介、対応可能な治療
当院腎臓内科では3名の専任医師が診療にあたっており、対象疾患は検尿異常、急性腎不全、急性腎炎、慢性腎臓病(CKD)の中でも慢性腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、膠原病等の関連腎炎、慢性腎不全、バスキュラーアクセス(シャントなど)のトラブルを主体としていますが、消化器内科、整形外科と連携の上、潰瘍性大腸炎や関節リウマチに対する血球成分除去やその他疾患に対する血漿交換および吸着治療も行っています。
各診療科の専門医の揃った総合病院としての特性を生かし、全身疾患に合併した腎臓病や外科手術等の専門治療を要する腎臓病合併の患者さんについても、担当科と協力して積極的に診療に参加しています。血液透析患者さんについては年間約300名以上が合併症治療目的に他院から一時的に転院され、入院期間の透析を行っています。その数は増加傾向ですが、現在、透析ベッドは23床となっており、透析患者さんも基本的にいつでも受け入れ可能な状態を維持しております。
尿潜血や尿蛋白等の早期腎臓病に対しては積極的に腎生検を行い診断と治療を進め、腎不全の伸展防止を図っておりますので、検診で腎機能や検尿の異常を指摘された方なども受診をご検討下さい。腎生検は最低5日間の入院で対応しております。経皮腎生検は年間約20件行っており疾患によってはステロイド剤などでの治療を行います。すでに保存期腎不全(透析前の腎不全)にある場合は薬物治療に加え、看護師や栄養管理士による生活・食事指導を随時行って腎不全の進行を遅らせること、腎臓病に合併することの多い心血管病の発症防止に努めております。かかりつけに通院をして頂きながら1~6ヶ月に一度程度当科でも診察を行わせて頂くことを基本としております。
保存的治療にも拘わらず慢性透析の導入を余儀なくされた場合は、血液透析、腹膜透析(CAPD)での対応を行っております。その後も透析合併症等の発生を極力抑え、心理面、社会面でも透析生活を円滑に送られるよう、医師、看護師、臨床工学技士、薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカー等が連携をとりながら患者さんの支援を行います。新規透析導入さんは退院後はご自宅近くの透析施設へご紹介することを基本方針としていますが、当院でも少数ながら外来維持血液透析を行っています。腹膜透析患者さんについても紹介医あるいは近医での管理もご提案しています。シャントをはじめとするバスキュラーアクセスのトラブルについては、シャントPTA(血管拡張術)、手術等での幅広い対応が可能です。
血液浄化療法を必要とする急患は24時間の受け入れ体制をとっています。状態によっては臨床工学技士の協力を得ながらCHDF(持続血液ろ過透析)での緩徐な血液浄化を行っています。また、敗血症性ショックに対するエンドトキシン吸着の他、アフェレーシス治療も行います。
診療実績
2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | ||
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透析導入 | 総数 | 53 | 38 | 47 | 53 | 28 | 32 |
血液透析 | 44 | 36 | 42 | 43 | 22 | 30 | |
腹膜透析 | 9 | 2 | 5 | 10 | 6 | 2 | |
手術件数 | バスキュラーアクセス関連手術 | 84 | 71 | 64 | 68 | 51 | 64 |
シャントPTA | 119 | 90 | 63 | 61 | 45 | 23 | |
腹膜透析カテーテル留置術 | 11 | 3 | 5 | 11 | 6 | 4 | |
(うちSMAP法) | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | |
腎生検 | 22 | 15 | 20 | 12 | 12 | 10 |
医師の外来スケジュール
医師の外来スケジュールは、腎臓内科外来担当医のページをご覧ください。
スタッフの紹介
医師名 | 田村 恭久 | |
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役職 | 医長 | |
専門分野 | 腎臓内科 透析 |
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資格 | 日本内科学会内科認定医・総合内科専門医 日本腎臓学会腎臓専門医 日本透析医学会透析専門医 日本腎臓学会認定指導医 |
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出身校名 | 九州大学(平成9年卒) |
医師名 | 上野 雄貴 |
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役職 | 医師 |
専門分野 | 腎臓内科 |
出身校名 | 福岡大学(平成30年卒) |
医師名 | 中野 佳子 |
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役職 | レジデント |
出身校名 | 久留米大学(令和4年卒) |
腎臓内科のトピックス
当院腎臓内科最近のトピックスです。以下の項目をクリックしてご覧ください。
(最終更新日:2023年4月3日)