診療・各部門
病棟の概要
小児科病棟の病床数は49床(一般:33床、GCU:GrowingCareUnit(新生児治療回復室)16床)で、0歳から15歳までの子どもたちが入院しています。
一般病床は、主に呼吸器感染症や胃腸炎、痙攣、川崎病、骨折などの緊急入院があります。また、ヘルニアやアデノイドなど手術目的の入院、在宅で医療的ケアを行っている児の経過観察入院など予定の入院もあります。
GCUはNICUの後方病床としての機能を持ちながら、近隣や県外からの緊急入院を受け入れる役割を担っています。主な疾患は、低出生体重児や先天性心疾患、食道閉鎖や横隔膜ヘルニア、先天性水頭症の術後などです。
看護の特徴
小児科病棟はGCUと一般病床が併設されており、母子分離から母子同室へ移行する時期に担当看護師が関わるため、育児や在宅ケアに向けた技術指導を切れ目なく行えるよう計画できます。指導は、日々受け持つ看護師が呼吸・栄養管理・清潔ケアなどご家族と一緒に行いながら評価していきます。また、子どもとご家族が安心して在宅療養に移行できるように多職種とのカンファレンスを行い、退院後は地域の保健師や訪問看護師と外来連携し支援しています。
スタッフからのメッセージ
小児病棟は、外科、整形外科、心臓外科、脳外科、眼科などさまざまな診療科の小児患児の入院があり、多くの疾患やそれぞれの発達段階に応じた看護を行っています。
その中で、子どもたちにとって入院や処置が我慢するものではなく、前向きなものとなるような援助ができるよう心がけています。入院患児の中には、先天性心疾患や重症心身障害児など、入退院を繰り返し、自宅での継続的な医療的ケアが必要な子どもたちも多く、入院中だけでなく、在宅医療や看護につながるような関わりを行っています。
現在はコロナ禍のため、面会制限や付き添いが交代できない状況の中、ご家族の負担が大きくなっています。そのため、患児だけでなくご家族との関わりを深め、少しでもご家族の負担が軽減できるように努めています。
子どもたちの笑顔や頑張っている姿には私たちもたくさんの勇気をもらっています。頑張っている子どもたちの気持ちに寄り添った看護ができるように、スタッフ一同日々自己研鑽しています。