診療・各部門
心臓血管外科の紹介
当科開設当初は先天性心疾患の手術が主体でありましたが、その後後天性心疾患手術や大血管手術も開始、2014年末には当院で施行した心臓血管手術は10,000例を超え、長い歴史と経験に培われた心臓血管外科治療を提供しています。現在も当科は人工心臓、心移植を除く小児から成人まで幅広い心臓血管外科手術を行っているという特色があります。
現在は年間250~300例前後の心臓血管手術を行っています。先天心疾患では近隣の県外から多くの患児を受け入れており、また成人心疾患においては虚血性心疾患、心臓弁膜症、大動脈疾患に対する外科治療における良好な手術成績を誇っています。特に僧帽弁形成術では高い弁形成完遂率、低い逆流再発率を実践しております。最も高齢化の進んだ政令指定都市北九州市の基幹病院であるという地域における当院の役割と責任を自覚し、皆様のご期待に添える治療を行えるよう日々努力を積み重ねております。
2024年4月現在、德永滋彦(副院長、循環器センター長)、落合由恵(小児担当診療部長)、馬場啓徳(診療部長)、篠原玄、仁田翔太、弘中裕士の計6名のスタッフおよび当院研修医を迎えて手術、診療を行っています。
2019年2月には最新の機器を導入したハイブリッド手術室が完成し、重症大動脈弁狭窄症に対するカテーテル大動脈弁人工弁治療であるTAVI(Transcatheter Aortic Valve Implantation)が2020年5月より開始されました。
豊富な手術症例とその多様性から当科では近隣病院からの研修医トレーニングの要望もあり、多くの研修医を受け入れています。当科を希望した若手医師の教育にも力を入れており、新生児から高齢者までの幅広い疾患群と多彩な手術、豊富な症例数を背景に心臓血管外科を志す医師にとっては最適な環境を提供できており心臓血管外科専門医資格取得に向けた修練を行って貰っています。またスタッフによる実践的なレクチャーに加えて動物の心臓や臓器標本を用いたWET LABも開催しており、心臓血管外科手術手技トレーニングとして、同時に医師以外の看護、検査スタッフの知識向上に寄与しています。
医師の外来スケジュール
医師の外来スケジュールは、心臓血管外科外来担当医のページをご覧ください。書籍/DVD等のご案内
編 集:徳永 滋彦、他2名
発行元:南江堂
発行年:2024年 ⽇本⼈⼯臓器学会編集委員会監修
人工臓器治療の現場で起きた(起こりえた)トラブル事例を約80例、出し惜しみせず掲載。人工心肺、ECMO、人工心臓、人工呼吸器、血液浄化装置、人工膵臓に関して臨場感あふれるストーリーとともに、どのような状況でトラブルが起こるのか、どうしたら回避・対処できるのかをポイントを押さえ解説する。臨床工学技士、心臓血管外科医、ICUスタッフなどに必携の一冊。(南江堂より)
編 集:徳永 滋彦
発行元:南江堂
発行年:2024年
胸部外科教育施設協議会推奨。総勢16名の心臓血管外科医が経験した失敗例・トラブル例を、同じ轍を踏ませないため、出し惜しみせず公開。定番から最新の手術、周術期管理にいたるまで、140件以上のトラブルの原因と対処法を解説。1ケース1ページのコンパクト設計で手術の予習・復習に最適。取り返しのつかないミスを起こす前にこの一冊。(南江堂より)
「人工臓器学会ホームページ:一般向けコンテンツ【人工弁】」 企画:一般社団法人 日本人工臓器学会
執筆:徳永 滋彦
発行年:2023年
日本人工臓器学会では医療現場において使用されるさまざまな人工臓器について、一般の方向けにわかりやすく解説をしています。今回、心臓弁膜症の治療において使用される人工弁についての解説がアップされました。
編集 :德永 滋彦(ほか18名)
発行元:はる書房
発行年:2019年11月
2011年に植込型の補助人工心臓(VAD)が保険適用され、心臓移植患者は自宅で療養しながら移植を待つことができるようになった。その後の治療成績の向上(2019年6月までに965名がVADの植込み手術を受け、3年生存率は約85%)により、より軽症な心不全患者へのVADの適応拡大がいま実現しようとしている。 患者を在宅医療に移行させるには、機器の取扱い・衛生管理・緊急時の対応等について患者や患者の介護者を教育する必要があるとともに、多職種にわたった医療スタッフの養成も要る。本書はそのための本邦初のガイドブックである。(はる書房より)
企 画 ・ 著 作 :一般社団法人 日本人工臓器学会
ナレーター/脚本:徳永滋彦
発 行 年 :2022年
このDVDでは、人工心肺におけるトラブル例を挙げながらトラブルのメカニズムを見える形で再現し、それら事例の安全対策を解説します。このDVDで学習することにより、臨床現場において突然遭遇する様々な人工心肺トラブルに対し、それを系統的に認識し対処できる力が養われます。
スタッフの紹介
医師名 | 德永 滋彦 【詳細な履歴等はこちらへ(英語)】 | |
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役職 | 副院長、循環器センター長、心臓血管外科診療部長 | |
専門分野 | 心臓血管外科全般 | |
資格 | 心臓血管外科専門医 外科専門医 循環器専門医 認定機構基幹施設修練責任者 心臓血管外科修練指導者 日本心臓血管外科学会評議員 心臓血管外科 国際会員 日本胸部外科学会指導医・認定医・評議員 日本胸部外科学会九州地方会評議員 日本外科学会指導医・認定医 日本冠動脈外科学会評議員 日本冠疾患学会評議員 日本人工臓器学会前理事 日本人工臓器学会評議員 日本Advanced Heart&Vascular Surgery/OPCAB学会幹事 胸部外科教育施設協議会(J-CONNECTS)副会長・幹事 ECFMG Certificate(Permanent) Evaluating Examination of Canada 合格 腹部ステントグラフト実施医 産業医科大学産業医学集中講座修了 医学博士 |
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出身校名 | 長崎大学(昭和63年卒) |
医師名 | 落合 由恵 | |
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役職 | 小児心臓血管外科診療部長 | |
専門分野 | 心臓血管外科全般 | |
資格 | 日本外科学会認定医・専門医 日本心臓血管外科学会専門医 日本心臓血管外科学会修練指導医 日本心臓血管外科学会評議員 日本胸部外科学会九州地方会評議員 日本胸部外科学会評議員 日本小児循環器学会評議員 日本人工臓器学会評議員 医学博士 |
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出身校名 | 東京慈恵会医科大学(平成2年卒) |
医師名 | 馬場 啓徳 |
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役職 | 心臓血管外科診療部長 |
専門分野 | 心臓血管外科全般 |
資格 | 日本外科学会専門医 日本心臓血管外科学会専門医 日本循環器学会循環器専門医 胸部ステントグラフト指導医 下肢静脈瘤血管内治療実施医 脈管学会研修指導医 腹部ステントグラフト指導医 浅大腿動脈ステントグラフト実施医 医学博士 |
出身校名 | 九州大学(平成11年卒) |
医師名 | 篠原 玄 |
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役職 | 医師 |
専門分野 | 小児心臓外科 |
資格 | 日本外科学会専門医 日本血管外科学会心臓血管外科専門医 心臓血管外科修練指導者 臨床臨床研修指導医 医学博士 |
出身校名 | 東京慈恵会医科大学(平成13年卒) |
医師名 | 仁田 翔大 |
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役職 | 医師 |
専門分野 | 心臓血管外科一般 |
資格 | 日本外科学会専門医 |
出身校名 | 九州大学(平成25年卒) |
医師名 | 弘中 裕士 |
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役職 | レジデント |
出身校名 | (令和2年卒) |
(最終更新日:2024年11月26日)