診療・各部門
運動療法について
運動療法については、運動負荷試験の結果から医師の処方に基づき安全かつ効果的な運動を医療スタッフの監視のもとで実施しています。プログラムの主な内容は、有酸素運動として歩行または自転車エルゴメーターを、下肢筋力増強運動として椅子体操を、柔軟運動としてマット体操を実施しています。経過記録として、運動前後の血圧・脈拍、運動中の自覚的運動強度、安静時・運動時心電図などを記録しています。また。不測の事態に備え迅速に対応できるようにスタッフがモニター心電図を常時監視し、救急カートにAED(自動体外式除細動器)を常備しています。
風景ギャラリー
患者教育について
患者教育プログラムに関しては、栄養指導、服薬指導、生活指導、ストレス(不安・抑うつなど)管理、医療・介護保険などを中心に、当院の医師や各専門医療従事者が教育パンフレットを活用して週1回、30分程度の集団講義を行っています。ここで心臓病に対する正しい知識を身に付け、日常生活での注意事項を学びます。また必要に応じて個人面談を行うこともあります。
栄養指導
上手な減塩の工夫や、肥満を防ぐための適正カロリーの求め方など、実際のフードモデルを使用して教えてくれます。
服薬指導
薬の飲み方から、作用・副作用、飲み忘れや、飲み合わせの問題、健康食品に関する事まで教えてくれます。
栄養指導
チェックシートを使用して、自分のストレスの程度を知ることができ、簡単な解消法も教えてくれます。
その他の取り組み・これからの課題
当院の心臓リハビリテーションプログラムを終了された患者さんに対し、その努力を称え、簡素ですが記念に写真付の修了書を発行させて頂いています。リハビリ開始時に元気のでなかった患者さんが、終了時に皆さん前を向いて笑顔で元気に挨拶されているのをみて、リハビリの効果を感じずにはいられません。
救急医療を担う病院として患者家族や地域住民の皆様に対して救急蘇生法の講習会を年4回定期開催しています。またAED(自動体外式除細動器)の使い方についても説明しています。身近な人に万一の場合あなたはきちんと対処することができますか?
昨年ついに当院オリジナルの心リハ手帳が完成しました。この手帳の目的は、患者さんが血圧・脈拍・薬・食事などの管理を、自分自身でできるようにすることです。また、地域の開業医の先生方にも有益な情報源となるため、いわゆるプチカルテのような役割も期待できます。今後この手帳をさらに有効利用していきたいと思っています