放射線室

診療・各部門

放射線室の紹介

当院では電子カルテと医用画像診断支援システム(PACS)、放射線情報システム(RIS)、画像診断報告書作成システムが連携し、院内はフィルムレス運用となっており、診察室や病棟の電子カルテ端末にて検査予約からレポートや画像の参照が容易にできます。

主な画像診断機器

  • 一般撮影 8室 FPD9台、CR4台、マンモ装置2台
  • 骨塩定量測定 1室 1台
  • X線透視 3室 FPD型3台
  • CT検査 3室 320列1台、80列2台
  • MRI検査 2室 3T1台、1.5T1台
  • 血管造影 1室 FPD搭載バイプレーン装置1台
  • 心臓カテーテル検査 2室 FPD搭載バイプレーン装置2台
  • ハイブリッド手術室 1室 FPD搭載装置1台
  • 核医学検査 1室 SPECT装置1台
  • 放射線治療 3室 リニアック2台、治療計画用CT2台、マイクロセレクトロン1台
  • ポータブル装置 3台、FCR搭載型ポータブル装置1台、FPD無線型2セット
  • ポータブル透視装置 大口径DSA装置1台、I.I型3台

 

対応可能な検査と治療

一般撮影検査(X線検査)

X線撮影検査室では、胸部、腹部、全身の骨、軟部(皮膚、関節、乳房)がX線撮影の検査対象となります。当院ではFPD(Flat Panel Detector)とCR(Computed Radiography)によりX線写真のフルデジタル化を実現しています。これにより撮影した後で濃度やコントラストを目的に応じて変化させることが可能となり、より精度の高い画像を得ることが出来、X線被ばくも大幅に減らしています。 乳房撮影は、乳房撮影認定資格を取得した撮影担当技師の指導のもとに、マンモグラフィ検診施設認定も受け、精度の高い検査を行っています。

CR

透視検査(X線TV撮影)

透視検査室では、消化管検査・肝胆道系検査・泌尿器系検査・脊髄造影検査、気管支鏡検査などが行われます。X線透視像を観察しながら、造影剤を用いたり、カテーテルを体内に挿入・操作しながら体内の情報を得る検査なので、透視検査とも呼ばれています。 Cアームを採用した透視装置も設置しており、患者さんが寝たままでもさまざまの角度からのX線透視・撮影が可能となっていますので、外科、整形外科、泌尿器科、内視鏡検査で多く利用されています。また、フルデジタル装置のため、X線被ばくを減らしています。

FPD搭載Cアーム透視装置

CT検査(Computed Tomography)

当院は320列、80列2台のマルチスライスCT装置を3台稼動させています。撮影スピードが非常に速く、数十秒にて全身の断層像を撮影できることや静脈から造影剤を注射しながら検査することで心臓の冠動脈や脳血管、さらには新生児の心臓を撮影することができます。また、目的の部位や血管を3D表示できる画像処理システムも設置しています。この3D画像処理は、院内の電子カルテ上で主治医も操作することができます。検査時間は10分程度です。

320CT

MRI検査(Magnetic Resonance Imaging)

磁気共鳴映像法といい、静磁場と変動磁場、電波を用いて人体の任意方向の断層像を得ることが出来る画像診断検査です。当院は、磁場強度が3.0テスラと1.5テスラ装置を各1台設置し、高度な検査や急性脳疾患などの緊急検査にも対応しています。検査は大別してMRIとMRA(MR Angiography)という手法があります。MRIは組織識別が格段に優れていて、病変の検索や病変の性状を詳しく知ることができ、疾患によっては造影剤を用いることで病変のより詳細な情報を得ることができます。MRAは造影剤を使用せず血管を画像化でき、特に脳血管には有効です。また、造影剤を用いることでより詳しく全身の血管を画像にできます。検査時間は30分から60分です。

mr2ingenia 1.5t

血管造影検査(頭頚部、胸腹部、末梢血管)

腕や脚の血管から直径数ミリのカテーテルを挿入し、体内の目的臓器の血管まで進ませて、様々な血管を選択的に造影撮影します。 その部位の詳しい血管の写真を撮影するだけでなく、血管を拡げたり、塞いだりあるいは薬剤を注入するといった治療(IVR)を行います。心臓以外を全て対象としています。

AG

心臓カテーテル検査

カテーテルを使って、主に心臓を中心とした検査や治療を行います。 心臓を栄養している冠状動脈を選択的に造影撮影し、血管が細くなったり塞がったりしていれば、直ぐに血管を拡げる治療を行います。この検査は血管造影だけでなく、心電図や心臓のいろいろな場所の血圧を測定し心臓の機能を総合的に検査します。特に心筋梗塞の場合などは一刻を争うため、24時間対応の体制をとっています。また、成人だけでなく新生児や小児の心疾患に対する検査や治療も行っており、2台の装置で1ヶ月に130例以上の検査・治療を行っています。

FPD搭載2管球血管造影装置

ハイブリッド手術室

当院のハイブリッド手術室は手術室に血管造影装置を設置し、患者さんの症状に合わせてカテーテルによる血管内治療(経カテーテル的大動脈弁置換術、大動脈ステント留置術等)、または外科的手術を選択でき、時には同時に行うことも可能になっております。また設置した血管造影装置は三次元コンピューター断層撮影も可能なロボティックアーム搭載の多軸型透視・撮影装置で、多種多様な疾患に対応出来る装置です。

Hybrid OR

核医学検査(Radio Isotope)

放射線同位元素(自ら放射線を出す物質でRIといいます)を含んだ放射性医薬品を体内に注射し、RIの動きや分布を体外からガンマカメラという装置で撮像する検査です。使用するRIは微量なのでこの検査で受ける被ばく線量は多くありません。 検査時間は30分から60分です。

ガンマンカメラ装置

放射線治療(Radio Therapy)

放射線を使って、悪性あるいは良性の腫瘍などの治療をしますが、治療には体外照射と体内照射の方法があります。 体外照射はリニアック(直線型加速装置)を使用し、高エネルギーX線や電子線を患部に照射します。体内照射(腔内照射)は密封小線源(放射線同位元素)を病変部近くに滞留させて体内から放射線を照射する治療です。食道、気管支、子宮が主な対象となります。放射線治療に付随する治療計画装置、治療専用CT装置、X線シミュレータ装置をそろえて精度の高い放射線治療を目指しています。

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スタッフの紹介

202104takiguchi 氏名 瀧口 雅晴
役職 診療放射線技師長

現在、診療放射線技師35名、放射線助手2名で放射線室を運営しております。近年、飛躍的に進歩する画像診断及び放射線治療の専門職として、我々診療放射線技師は各学会や団体の認定する資格を取得し、チーム医療に貢献できるように技術の研鑚を行っています。

技師の認定資格の紹介

第1種放射線取扱主任者(試験合格含む) 12名 胃がん検診専門技師 4名
医学物理士 1名 検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師 4名
放射線治療専門技師 2名 画像等手術支援認定診療放射線技師 2名
放射線治療品質管理士 3名 臨床実習指導教員 2名
MR専門技術者 2名 医療画像情報精度管理士 3名
X線CT認定技師 9名 放射線管理士 11名
Ai 認定診療放射線技師 3名 放射線機器管理士 11名
医療情報技師 1名 衛生工学衛生管理者 2名
IVR専門診療放射線技師 1名 医療安全管理者 1名
救急撮影認定技師 1名